お口の恋人、曽美山です。

 

ランドリールームと題していますが、早い話が部屋干しどうする?っていう話です。

 

ここについては、間取りを決める直前くらいまで私は意識してませんでした。なぜなら、洗濯物は外に干すのが標準であって、雨などで仕方ないときに部屋干しするもの。そう考えていたからです。

 

実際、南面に庭をとれるようになったので、そちらに洗濯物を干すスペースを作って、来客には見えないように柵を作って、楽にアクセスできるように勝手口を作って…と考えていました。

 

しかし、どれだけ先かはわかりませんが、父が死んでしまうと、うちは共働きでどちらも正規雇用なので洗濯物を取り込む人がいません。子どもが大きくなって、お手伝いをちゃんとしてくれればいいですが、習い事やら部活動やらをしている場合、あてになりません。

 

そうすると、干しっぱなしにしておける場所が必要になり、まず思いついたのはサンルームでした。しかし、サンルームは「洗濯物を干すためだけの部屋」であり、贅沢感が否めません。そんなとき、担当営業さんが、「高性能住宅だと割と普通に部屋干しで乾きますよ。部屋干し臭もありません。渇きにくいときのためにサーキュレーターを付けるといいですよ」と、ランドリールームというものについて教えてくれました。

 

このときはまだ、ランドリールームは洗濯に関する専用の部屋と認識しており、サンルーム同様、贅沢なもの、と捉えていたのですが、洗濯物が乾く原理について調べてみて、考えが変わりました。

 

厳密には全然正しくない説明ですので大目に見てよね、という前置きをした上で、なんとなくこんな雰囲気なのよ、という説明をします。

 

1.湿度というものがあるように、空気には水分が含まれています。そして、空気が蓄えておける水分量(便宜上、飽和水分量と呼びます)が決まっています。

 

2.空気が乾いた状態であれば、洗濯物に接したとき、洗濯物の水分を蒸発させて空気がその水分を奪います。これが、洗濯物が乾くということです。

 

3.湿度が高い(空気が蓄えられる水分量に達している)と、洗濯物は乾きません。なので、雨の日は洗濯物が乾きにくいのです。

 

4.飽和水分量は温度によって増減します。気温が低い冬は、空気は乾燥しているものの、飽和水分量が低いので、寒い日は洗濯物が乾きにくいのです。

 

5.つまり、空気が暖められていて、かつ換気がしっかり行われ、飽和した空気と乾いた空気が入れ替わり続ければ、洗濯物は乾く、ということです。日光が当たるかどうかは要素として含まれていません。

 

ということは!高気密高断熱で室温を保ち、24時間換気でしっかり空気の循環がなされていれば、どの部屋だろうと原則洗濯物は乾くはずだ!という風に考え、脱衣所やファミリークロークで干せば、取り込んだらそのまま収納、とかいう夢のような効率が実現できる!しかも元々本来の用途がある部屋だから、もっと価値が高まるだけで、費用を抑えられる!

 

将来的に娘のパンツだけ盗まれて妻が複雑な気持ちになったりする心配もなし!花粉がついたり、庭でなにか燃やしたりした煙の臭いがつくこともなし!カメムシがついて、洗濯物畳んでるときにコンニチワしてギャー!もなし!これこそが現代の洗濯法だったのか!!

 

という気分で現在過ごしておりますので、皆様も是非ランドリールームをご検討ください。実際やってみて「思ったより乾かない…」となることが恐ろしいので、保険的な機器は取り付ける予定です。家が完成したら、この計画が成功だったかどうかもご報告いたします。