デルパ!イルイルー!!

どうも、曽美山です。

 

ちょいちょい太陽光について書いていますが、まだ屋根に瓦も載っていない、太陽光童貞です。童貞なのに知識ばっかりあって「太陽光ってこうなんだぜ!」とか言ってる感じなので、鼻で笑われちゃうような存在ですが、結構いろいろ情報集めてたのに、そういうこと知らなかったな、という話を、いろんな太陽光の営業さんから聞いたので皆さんに共有します。

 

■蓄電池はまだ早い

 

まあよく言われる話ですし、欲にまみれて太陽光を導入しようとしている人なら、ちゃんと計算して自分なりの答えを出していると思うんですが、おれがお話した3社の営業マン全員「蓄電池はまだ買いじゃないです。元取れねっす」と言っておりました。

 

太陽光は自家消費の他に売電が可能ですが、蓄電池は自家消費しかできないので、儲けるためのものじゃなく、コストを減らすためのものです(災害時に利用できるよというのは置いといて)。ただ、使う金が減るのも、入ってくるのも、使える金が増えるという意味で同じですが、最大で電気代を0にできるだけで、それ以上はないよ、ということです。

 

そうして考えたときに、今の蓄電池は高すぎます。また、耐用年数が短めです。このどちらか、あるいは両方が改善されれば、一気に普及していくと思いますが、まだ実用的な感じがしないですね。でもまあ、将来的には導入したいな、なんて思ってたんですが、次の話を聞いてちょっと怯みました。

 

■蓄電池を使う場合は専用のパワコンが必要

 

もう、見出しのとおりなのですが、通常の太陽光発電用のパワコンには蓄電池が付けられないので、蓄電池に対応したパワコンを別途付ける必要があります。

 

メーカーによりますが、4~5.5kwくらいのパワコンで、「将来的に付けようと思うのなら、最初からこのタイプにするといいですよ」とか言われたんですけど、普通のパワコンと比べて高いんですよ。2倍以上したりします。太陽光発電においてパワコンの費用が占める割合は大きいので、割と致命的な話です。

 

今の感じからすると、FITが終わってからでないと検討に上がってこないかなというところなので、それなら、パワコン交換時期(10年~15年くらい?)に検討するようにしないと、太陽光の利回りが悪くなるだけではないでしょうか。

 

■HEMSいらない

 

これまた全営業が口を揃えて言いました。曽「HEMSってどうですか?とても便利そうなんですけど…」営業「いらないです。モニタで十分です。金の無駄」

 

HEMSというと、もう大体がパナソニックのAiSEG2になると思うんですが、操作対象のメーカーがパナソニックじゃないと十分に使えない可能性が高いそうです。

 

また、そもそも冷静に考えていったときに、HEMSの機能ってそんなに便利か?と疑問に思う部分もあったりします。天気次第でエコキュートを昼使われたくないんだが…。昼に太陽光の電力を使って深夜電力を節約するより、深夜電力買って昼売電するほうが得なんですよね。FIT終了後じゃないと無駄機能だなあ…。まあ、誰がどれだけ電気を使ってるとかを逐一監視したい方にはいいかもしれませんが…。

 

ただ、ZEHを考えてる方は、HEMSは必須条件になるので、付ける必要があります。

 

■太陽光発電の停電時利用

 

発電している間だけ、パワコンにコンセントを繋いで最大1500Wまで使える、という話は知っていたのですが、パワコンも屋内型と屋外型があり、屋内型だとそうだけど、屋外型なら、そもそも非常用コンセントという、パワコンから引いてきたコンセントを通常のコンセント同様取り付けておける!しかも、パワコン1台に対して1500Wなので、パワコン2台なら1500W×2!陽が出ている間限定ではありますが、それだけあれば結構いろいろできちゃうなあ、と思ったり。

 

■過積載

 

過積載については普通に情報があったりするのですが、これも営業さんから最初にお話しを伺うまで知らない話でした。過積載ってのが何かというと、まあこれまで散々説明なしにパワコンパワコン書いてますが、太陽光発電は、屋根に載ってるソーラーパネルが電気を作り、それをパワコン(パワーコンディショナー)が、家庭や発電所で利用できる交流電力へ変換して、ようやく使ったり売ったりできるようになるのです。

 

パワコンには容量があり、それを超える電力を作っても捨てられてしまいます。逆に、パワコンの容量が大きくても、パネルで生み出す電力が小さければ、パワコンの能力を最大限活かすことはできません。つまり、パワコンの容量か、パネルの容量の、どちらか小さい値の電力しか作れないことになります。

 

FIT(固定価格買取制度)では、住宅用は10KW未満と定められており、10KW以上の契約もできなくはないのだが、その場合は今年度から自家消費をしなくてはいけない割合が設定され、現実的ではなくなった。

 

ちょっと話がややこしくなってますが、太陽光発電に手を出す、というのは、このFITによって余剰電力を買い取ってもらおう、というのがメインストリームになります。この固定価格買取制度は10年間の契約となり、その後は電力会社との自由契約となります(FITの価格からすると激安)。

 

費用を抑えたいな、という方や、家庭での消費を基本としたい方は、5~6KWぐらいの構成が多いですが、最大効率の投資を求める場合は、限界の9.9KWを狙います。

 

ここで、前述の「どちらか小さい値の電力しか作れない」が登場します。普通の考え方では、9.9KWの電力を作るなら、パワコンもパネルも9.9KWにすればいいですね。パワコンを10KW以上にしても9.9KW以上の電力が発生することはありませんし、パネルを10KW以上にしても、パワコンの容量を超える電力は捨てられるので無駄ですから。

 

しかし、ここで敢えてパネルをパワコンの容量以上に積むのが過積載です。なぜそんなことをするのか、というと、パネルの容量は、あくまでも最大で生み出せる電力であって、常にその電力を生み出せるわけではないからです。天気のいい日の、一番日射量の多い時間帯にピークに達するのであって、曇りの日やまだその方位への日射が少ない時間帯などは、発電量は少なくなります。

 

ピークになるのは全体としてはわずかな時間。それ以外の時間はパワコンの容量を持て余すことになります。そこで、パネルを増やして、ピーク時はロスがでるものの、ピーク時以外の発電量を底上げしよう、というのが過積載の考え方です。ひだかやさんの記事がわかりやすいかもしれません。

 

パワコンによっても異なりますが、パワコンの容量を大幅に超えるような過積載も可能です。しかし、パネルを増やせばそれだけ費用も増えますし、ピークカットによるロスも多くなりますから、パワコンの容量を1としたとき、1.4~1.5倍くらいまでの過積載にしておいたほうがいいと思います。

 

■屋根の勾配(角度)によっては契約できないメーカーがある

 

私が最終的に選んだのはQセルズという韓国企業が運営するドイツのメーカーなのですが、当初は(というか本当は今でも)ソーラーフロンティアという国産のメーカー(昭和シェル石油)のパネルにしたかったんです。ただ、こちらは4.5寸の勾配という条件があり、我が家は2.5寸と、ちょっと緩い傾斜のため、公式には卸せないということになりました。

 

公式には、というのは、販売店がごまかして設置はできるけど、いざなにかあったときに保証が下りるかはわからない、という話です。このあたりの確認もしておいたほうがいいかと思います。

 

■塩害地域では契約できないメーカーがある

 

これも同じような話なのですが、海岸からの距離によって設置できないメーカーがあります。

 

■将来的に撤去する場合の費用はそこまで心配しなくていい

 

住宅用なら大体15万円くらい?とのこと。かかっても倍くらいまでではないだろうか。というか、ぶっ壊れてても、別に気にしないならそのまま載せておけばよいのではないだろうか。

 

平屋は屋根が大きくとれるので、大容量のパネルを搭載しやすいです。私は欲に目がくらんで15KW搭載しますが、これが計算通り、住宅ローンの助けになってくれるのかは、今後レポートしていきますね!