『おいで…』
秋の小道を、貴方が私に手を差し出しながら歩いていく
休日の昼下がり、私とジョンウンは散歩に出掛けた
空気が冷たいぶん、空は蒼く澄み渡って
赤や黄色に色づいた落ち葉が、カサカサと音を立てて舞っていた
『もう、着いたかな…』
「うぅん?何?」
『うん…あいつら、着いたかなって思って…』
「みんな…?」
『うん…』
みんなが北京へと旅立った
スパショの公演の為に…
こうして見送るのも、何度目になるんだろう
そのたびに、ちょっぴり寂しそうに
私の手を握りしめる…
昨日はキュヒョナの応援の為に、現場へと足を運んだ貴方
嬉しそうなセルカに、安心していたけど
やっぱり寂しかったんだね…
ヨーロッパ帰りのドンヘ君から渡されたお土産は、一組のピアス…
“ヒョンとひとつずつ付けてね~”
って、嬉しそうなメッセージが添えられてあった
そっと、耳に手をあてる…
ジョンウンとひとつずつのピアス…
こうして、メンボみんなに認められて
私は一歩ずつ、近い未来へと進んでいく
『うぅん?』
急に立ち止まった私に、不思議そうな顔で声を掛ける
足元の落ち葉を一枚摘まんで、空に翳してみる…
昼下がりの日差しに、少し赤みが掛かって
なんだか無性に幸せだった
「ジョンウン、サランヘ^^」
『な、なんだよ…急に…』
「フフフ…
だって、幸せなんだもん^^」
そう言って、ジョンウンの胸の中に飛び込んだ
もうすぐ貴方は、あの眩しい光の中に帰っていくんだね…
その事を思う度に、嬉しい反面…
寂しさと不安が募るの
その日が来たら、こうしてふたりして
のんびり散歩することも出来なくなるのかなぁ…
それとも
みんなに認められて、ちゃんと公認になれるのかなぁ…
昨夜のソンミン君からの電話が頭から離れなかった…
“ヌナ…ヌナは笑顔で居てくれる…?”
ソンミン君、大丈夫だよ…
きっといつか、あなたの想いをみんなが分かってくれるよ…
そう答えながら、貴方にはそんな想いをさせたくないと…そんな風に思う自分が居たの…
「ジョンウン、私を離さないでね…」
『風花、何バカな事言ってるんだ?
俺がお前を、離すわけがないだろう!!』
「うん、そうだね…」
私は、彼の気持ちに答えるように
彼の事を強く強く抱きしめた
