ナルシシズムについて
考えている。

起きることを
全部自分の手柄に
してしまう人というのは
いるものだ。

それは一種の病理ではあるが、
そのような人が案外うまく
行ってしまうのが

現代社会である。  
  

それは多くの人たちが
自分のナルシシズムの表現を
抑圧しているがため、

それを自由に表現にしている人に
惹かれてしまう、ということだろう。

自分にもそういう傾向が
ないわけではない。
 

「私、私、私」 
 
 

ただ長年の心理についての
学びと、

クライアントさんたちとの
濃い付き合いの中で、
 
自分のそういった傾向に気づいては
自制したり、

そんな自分を愛することで
少しづつでも成長する力が
育っただけだ。

また、それに気づきながらも
表現することを自分に
許すことで

自分の成長に
付き合っている、
というところもある。
 

ナルシシズムとは、
病理と言ってしまったが
実は発達段階と捉えることも
できる。
 
人はそれを飛び越えて
成熟はできないのであろう。
 
 
本来は1歳から6歳くらいの間に
通るであろうこのプロセスを、
私は大人になってから経験した。
 
 
私を苦しめていたものの
正体は、一つの視点からみたら
これに他ならなかった。
  

「私、私、私」
 

世界には私しかおらず、
自分というものの損得や
それによって現れる喜怒哀楽
だけが

私の世界を構成していたのだ。
   

私は私以外の
何ものにも興味がなかった。
 
私がどう思い、感じるか、
だけが興味の対象だった。 
 
 
つまり他人など誰一人
存在しておらず、

実は他人の幸福など
全くどうでもいい自分に気づいては
愕然とした。

自分は誰のことも
愛したことなどないことを
知って愕然とした。
 
 
この気づきは私にとっての
もっとも大きな目覚めの
一つだったと思う。 
 
私は他人を愛する
ということを初めて知った。

 
 
スピリチュアルな意味で
私以外の何ものも存在しない、

そして私も存在しない、
 
とかいうところではない。
 
 
ナルシシズムからのそれは
全く違うのだ。
 
 
自分が主人公で
他は単なる登場人物。
 
これはある意味健全だ。
 
しかしながら、その登場人物
一人一人に尊い命と物語がある、

ということを
本当の意味でわかるには
精神の成熟が必要になる。
 
 
そして私も紛れもなく
それに取り組む一人である。
 
 
精神の成熟と
スピリチュアルな目覚めは
どのように関連するのだろう。
  

スピリチュアルな目覚めがあったことで
かえって未成熟な自分に
気づいた人も多いことだろう。
  

外側だけでなく
心の内側にもつけていた仮面が
霊的な目覚めによって外れ

そこには成長しないままの
小さな子供の姿が現れることは
本当によくあることだ。

そこには子供がそうであるように
その人の本質のキラキラが
存在するのではあるが、

それはちょっとしたきっかけで
泣き出す子供のように
あなたの心に現れる。

 

 

私は人が本質と繋がり
そこから表現することを
お手伝いしているが、

その多くの場合、
ナルシシズムを肯定するところから
始まることもしばしば。

繰り返しになるがこれは
成長においての
必要なプロセスだと思う。
 
 
本人に抑圧があるのか、
ここをサポートしない教師と
その生徒さんたちを見てきて、
そのような考えに至った。

支えられることの
なかったナルシシズムは
成熟をみないままに
あなたの心奥深くに沈む。

 
 
それを引っ張り上げては
もう一度、

立った、
座った、
ご飯を食べた、

をともに喜ぶ親のように
伴走する。
 
 
ときに限界を設定しながら。 
 
 
成長のために限界は
設定されなければならない。

人はその限界を超えていくことで
それを自分で選択することで
これまた成長していくからである。
 

 
この矛盾を相手が理解するのは
そこに相手のコミットが
あるときだけだ。
 
 

対人援助の仕事にも
いろいろある。
 
 
いろいろな別のヒストリーや
いろいろな別のフェイズに
ある人たちがいるので、

ひとえにこれが正しい
というのはない。

それは提供側の
ヒストリーやフェイズにも
関わっている。
 
そしてそこにいい悪いはない。
 
段階が上のように見えても
抑圧に根ざしていることも
あれば、

逆のこともある。 
 
いろいろだ。 

 
ああ、いろんなテーマが
とっ散らかって出てきているが
推敲することなくこのまま
アップする。

そもそもこの話
多少この手の知識のバックグラウンドが
ないとわからないことだろう。 

それでも今アップしないと
お蔵入りさせるような
自分の性格なのでそうしようと思う。

少しでも何かの
ヒントになる人がいればいいな、
と思う。
 
 
心理の勉強、
特に臨床をしてきた人たちの
コメント聞きたいな。

 

2017年6月28日Facebook投稿より

 

 

 

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