霧積というところが夢だった (群馬県霧積温泉)  | アンダンテ♪・・・ゆっくりと

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唐突ですが・・・私は松田優作が大好きです。友達はアイドルに夢中だった頃、Mewは松田優作に夢中でした。
「男の人の趣味、変わってる~」と、よくからかわれたけれど、「いいのいいの、かっこいいから、いいの」なんて言いながら、頑なに松田優作ファンを公言していたのです。霧積という地名を知ったのは、松田優作が出演した映画「人間の証明」。
「いつか霧積というところに行ってみたい。」と、可愛らしかった中学生のMewは思っていました。

画像が多目です。人間の証明のテーマソングをお聴きになりながら、ご覧になってくださいね。





大人になったら、「必ず、霧積というところに行く!」と思っていました。霧積は群馬県の霧積温泉ということを、その時は露も知らずに・・・
群馬県に温泉!今の私にはなんともタイムリーなものではありませんか。
同行者が「霧積温泉に行くには、けっこう歩くよ。膝が痛いから無理かも。」と。
私は半月板を痛めているので、長時間の歩行はたいへんなのです。でも、行きたい・・・○○年の間、行きたいと思っていた場所なんですもの。
膝の痛みにめげずに頑張って歩こう!鎮痛剤も持っているし、なんとかなる!それに温泉に浸かると痛みも和らぐし・・・と、意を決して霧積温泉に向かうことしました。


車1台分の細い道路は霧積温泉に向かう道。対向車が来るとドキッとしちゃうような道が、長いこと続きます。
実は2年前の冬、霧積温泉の入口まで行きました。冬期閉鎖で、泣く泣く引き返したことがあります。
そう、この入口で・・・・・



1km30分・・・距離の割りには時間がかかりますね。山道だということが想像できます。長年の想いを果たすのだ!と、意気揚々で前に進みました。でもね、10分もしたら息がはぁはぁ。もうずいぶん歩いた気がする。「半分ぐらい来た?」「まだ半分も来てないよ。4分の1ぐらいかな」と同行者。登山のスペシャリストの同行者が涼しい顔してさらりと言うものだから、Mewは軽くめまいがしました(笑)

こんな山の上に温泉があるなんて・・・秘湯中の秘湯ね・・・・・




温泉に行くというより、登山しているような気分になってきます(笑) ハイキング気分の同行者と登山気分のMew、新緑の青々しさと咲き誇るヤマツツジを見ながら、ゆっくりと歩きます・・・・・









ちょっと膝が痛み始めた頃でした。見えた!









感動で胸が震えます。○○年の夢が叶ったんですもの、疲れなんて、ふ~っとどこかに飛んでいっちゃう。
ようやく来れたんだ・・・・・








霧積温泉 金湯館









鳥のさえずりと、木々が風で揺れる音、水の流れる音、それ以外は何も聞こえない。
静かだなぁ・・・・・











西条八十の詩も霧積という地名も、人間の証明で知ったこと・・・・・







僕の麦わら帽子、ここにあった(笑)












女将さんがいらっしゃいました。
「ここに来るのが夢だったんです。中学生の時からずっと・・・○○年ぶりの夢が叶いました。」と興奮して言いました。
「森村誠一(人間の証明作者)さん、ここに来て小説のネタを思いついたんですよ。」
自然に囲まれた静かな場所、ここならじっくりと原稿用紙に向き合える気がする・・・・・



肝心の温泉を忘れるところでした(笑)
ここに来たことで、Mewは満足しちゃったんだもの。今回ばかりは、温泉よりもこの場所に来ることが目的だったと思います。






私には適温の炭酸泉。肌の表面に泡がたっくさん。「石鹸を使わないと、効果がよくわかりますよ。」と言われて入浴したけれど、なるほど・・・肌がすべすべしてくる。
それになんと言っても、膝の痛みがすーっと消えていくのが嬉しい。帰りも、あの道を歩かなくちゃならないんだもの。ゆっくり湯治しなくちゃ。










湯上り後は、お宿の方が淹れてくださったお茶が美味しくて、ここに居られることも嬉しくて・・・積年の夢かなって本当によかった。
あの頃のMewに、やっと来れたよって言ってあげましたよ。それに、ここに居る間のMewはずっと乙女だったかも・・・なんて(笑)



※日本秘湯を守る会の会員でしたが、3月いっぱいで脱会されました。

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