日本の企業はどうしたのでしょうか。
シャープが液晶テレビの生産を縮小しなかったり、パナソニックの白物家電がお粗末過ぎたり。
シャープは液晶の専門バカが為せる技、パナソニックは中国生産で人心管理が出来なかった事に寄る粗悪品の乱造。
普通の経営陣なら仕出かす筈の無い失態です。
それぞれ、部門に寄っては優れたものを作っているにも拘らず。
これらは素人でも結果の分かる不始末です。

今回のトンネル事故で天井にぶら下げたコンクリート板がコンクリートに垂直にネジで据え付けられた事。
ネジというものはオスとメスがしっかり固定されていなければなりません。
その上、力のかかる角度が90度である事が要求されます。
垂直なんてアルミの天井板なら分からない事はありません。

確かに優れた接着剤であったに違いありませんが、コンクリートに垂直に打ち込んで支えられる重さは高が知れています。
コンクリートでなく溝の深いネジであれば木材の方がまだましです。
コンクリートにネジを支える力は全く無いからです。
小石や砂をセメントで引っ付けただけで粘力は皆無、その付近の凹凸だけでコンクリートとネジの間の接着剤の粘力を支えていたのです。

高速道路は多くの車が通行、その振動は凄まじいもの。
ゆすって下へ引っこ抜きに掛かっている様なものです。
垂直にネジをコンクリートに打ってそれが長い年月に耐えられる筈はありません。
それは素人でも分かる事。
日曜大工の好きな人なら当り前の常識。
軽い天井板なら分からないではありませんが、それもスーパー接着剤があっての事。
重いコンクリートの板をこんな構造で支えられているトンネルがまだ沢山あると言います。
私の近在には京滋バイパスの宇治トンネルがこの構造だとか。

政府は同じ構造のトンネルを公表すべきです。
こんな怖いシステムでトンネルをつくるのは言語道断。
即刻改修に取りかかって欲しいと思います。