以前「こぜに入れ」を紹介しましたが、今回は「札入れ」、これもさわりだけ紹介した事があります。
裏側には雅楽の蘭陵王を付けましたが、事故した正絹の手ぬぐいを流用したので陵王自体が大き過ぎました。
今回は無地で。

紐をくるくる巻き付け爪を挟むとこんな形になります。

染屋の独り言Ⅱ-札入れ1

これを開けて一番上の部分を畳むとこんな形に。
染屋の独り言Ⅱ-札入れ2

他に
染屋の独り言Ⅱ-札入れ3
等、紋の数は6千個以上確保しています。
中身を覗くと。
染屋の独り言Ⅱ-札入れ4中身
一番奥が札入れ、一応万札を二枚入れています。
その手前がカード入れ。
今回から左右二箇所、前後二箇所、計四カ所カードが入ります。
前に作ったサンプルはカード入れが一層だったのですが、二層にアップ、中に芯が入っているのでふにゃふにゃではありません。
写真には四カ所に「各一枚ずつカードが入っています。
その手前が札でも小さめの千円札が入る様に。

現在色ものを製作中。
色もの家紋の札入れにはこんな紋も使いました。
「利休庵」
染屋の独り言Ⅱ-利休庵

「一つ豆造」

染屋の独り言Ⅱ-一つ豆造

「葵蝶」
染屋の独り言Ⅱ-葵蝶

そしてこの札入れの裏にはこんな柄を入れる事にしています。
珍品の北斎肉筆の絵画「雷神」
染屋の独り言Ⅱ-雷神

そして男物らしく「日に鷹」
こちらも北斎の肉筆画です。
染屋の独り言Ⅱ-日の出に鷹
勿論生地は全て正絹、色物は現在蒸しに入っています。
休み明け後、制作に入ります。

そうそう、価格は2,300円。