手描ローケツは我が工房でもよく使う技法ですが、今回は素描も併用しました。
ロー線で縞を描き、地染めしてその上にロー線の空いた部分に素描で縞を描いています。

こちら
染屋の独り言Ⅱ-ロ−ケツと素描の縞
ロー線は地色が薄いので余りはっきりと出ていませんが、優しさを表現したかったので思い通りの仕上がりです。
素描の縞も刷毛が重なったところが印象的で工芸的な雰囲気を出すのに成功しました。

拡大写真はこちら。
染屋の独り言Ⅱ-ロ-ケツと素描の縞拡大
地紋が見事に映し出されました。
真っ直ぐな線とうねった中太の曲線がこの着尺の質感を見事に格上げしています。

どちらかと言えば単衣に向いている様な気がします。
年々単衣を着る期間が長くなっています。
単衣を着用される方にはお勧めかも知れません。