憧れのギターが飾られた ショーウインドウ
強い雨に打たれて ポスターが揺れていた
僕の足を止めたのは
憧れのギターではなく ポスターのほう
そこには 懐かしいグループの名前と
少し痩せた 君の笑顔があった
また この街に やって来るんだね
ふたりで作った あの歌を また歌うんだろうか
かなしい恋の歌
君は いつも あふれる涙をとめようともせずに歌った
かなしい恋の歌
君は いつも この詩(うた)が一番好きと言ってくれた
君の澄んだ声と コンパウンド弦のやわらかな音色が
雨音に溶け込んでゆく
思い出と同じように また歌うんだね
ふたりで作った あの歌を また歌うんだね