いくつもの 恋の欠片が
散りばめられたような砂浜
少し冷たい風に
背中を押されながら僕は歩いた
靴底から伝わる
砂の泣き声に耳を澄ませば
待ち人を水平線の彼方に見つけようとする
哀しい眼をしたひとの影が浮かぶ
過ぎ去った 時の欠片が
瞬く間に集まってくる
遠くを見つめていたひとが
振り返って呟いた
どうして わたしを ひとりにしたの
忘れかけていた 記憶の欠片
それは たしかに 君の声
何も言えない僕に
君は 別れを告げた
サヨナラと動いた君の唇
聞こえない声が
僕のなかで木霊する
訪れることのない恋の結末
僕は いつまでたっても
君に サヨナラは言えない