「面白南極料理人」(2019年 監督/有働佳史 主演/浜野謙太)
全12話

――南極大陸。昭和基地よりもはるかに内陸、富士山よりも高い標高に作られた日本の観測拠点「ドーム基地」。第38次南極観測隊の調理担当として参加した"大将"こと西村隊員ら7名はここで一年間の共同生活をスタートさせた。
官庁や大学から派遣された科学者である"金ちゃん"、"モトさん"、"兄ちゃん"、そして彼らをサポートする技術者の"主任"、"盆"、"ドック"、"大将"。若者からおじさんまで年齢はまちまちだが男ばかりのむさくるしい共同生活には笑いあり涙あり、大小さまざまな事件が起こる――
原作は海上保安官で料理人の西村淳の同名エッセイ。
10年くらい前にも「南極料理人」のタイトルで映画化されてたけど、今作はちゃんと"面白"とついてるだけあって笑わせどころが明確な、ドラマというかもはやコント。8分くらいのコント3本で1話が構成されてるので12話といっても実際は全36本のエピソード。1話で1か月が経過するという計算になっていて、例えば第2話は2月の話なのでバレンタインデーの、第7話は7月なので七夕のエピソードが出て来るという風に。
原作にもあるエピソードは1/3くらいで、あとはオリジナル。深夜番組なので下ネタもあり、またそれが監督に「(制作の)テレビ大阪にはコンプライアンスないそうです」と言わしめる…非常に問題ありまくりな攻めた表現もあってそのチャレンジ精神(脚本家と監督とテレビ局)には敬意を示したい
1話3本のうち大体1本は料理の話だけど他は料理関係なく「閉塞した空間で男ばかりが集まったらこうなる」のを描いている・・・のか?どうなんでしょう世間の男性諸君?女性としては引くか爆笑するかの二択。共感はない。
実際には9人だった越冬隊は7人に削減されキャラクターも改変されている。大将はどちらかというと自ら進んで悪ふざけするようなタイプだったのがドラマでは一貫してツッコミ役。無口で生真面目なはずの金ちゃんはなんかアレな趣味の典型的ボケ役だし、関西弁のツッコミ役だろうと思っていた兄ちゃんはきれいなトーキョー弁喋る好青年だしよ。
妙にハマってたのがドック役のマキタスポーツ。どんな時も常にやんわりとした口調なのがすごくそれっぽい。医者ってのはもっとまじめで怖くてというイメージがあるかもしれないけど、医者のプライベートな姿ってこんなものだと思う。
そして個人的にそのお芝居に引きつけられたのが盆役の山中崇!基本的に影の薄い、常に端や後ろに映ってるような役柄なんだけど、妙に初回からこのメンバーの中でも異質な雰囲気を漂わせてて、一言でいうとキモい。するとどうだろう、中盤になって彼が大活躍(??)する爆弾みたいな回が出て来て、ああーこの違和感てこれの伏線だったのかぁと納得。台詞とか動作で主張してるわけじゃないけど存在が主張してる。濃ゆーい。スキ。
深夜番組なのに男ばっかりって視聴率大丈夫かと心配されそうだけど大丈夫、脚本家もそこはちゃんと考えてチョイチョイ女性が出てくるように設定してる。たまに出て来るその女性達はグラビア界の新人ぽい雰囲気を醸し出す美女ばかり(ただし露出はなし。)
あ、二次元的な美女?はビキニ姿で登場します、乞うご期待。
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