
チェコの作家の作品を中心に、原画やリトグラフ、絵本そのものを展示。絵のタイトル等と合わせて絵本のストーリーの概略も書いてくれてて親切。イメージがより膨らみます。小さい所なので展示数はそんなに多くはないのですが、古いものから現在に至るまで様々な作家の作品が並んでました。
前半は簡素でくっきりと縁取られたキャラクターでいかにも東欧らしい感じがするヨゼフ・チャペックの作品を中心に。とてもシンプルにデフォルメされているのに動きの見える、何かが起こりそうなわくわくする絵柄で子供心に還ります。
後半は現代の作家たちの作品。これは子供のための絵本らしい絵柄もあれば、どちらかというと大人を対象にしたような芸術性の強い、つまり子供にはあまりその凄さがよくわからなさそうな作品も。例えばすべて刺繍で作られている作品や、職人芸なコラージュ作品など。チェコで活躍している日本作家の作品なんかもありました。
現代作品になるともう東欧っぽさとか外国っぽさはなくなって普通に絵本として、イラストとして見えるのですが、やはり絵本のための絵というのは言葉に頼らず目だけで伝える、しかも相手が子供だから易しくないといけない。難しさをとっぱらって感覚的に楽しさや怖さ、寂しさ、嬉しさ等々を表していてココロ満たされます。
特に印象に残ったものとしてひとつはマリア・シュテンフォヴァー氏の「動物はどうやって眠るのかな」。孔雀って樹の上で寝るの!?っていう率直な驚きw
そしてもうひとつは、パヴェル・チェフ氏の絵本というかコミック的な長編作品「ペピーク・ストシェハの大冒険」原画。豊かな色使いもさることながら、版画?何か型押ししてるような細かい模様が丁寧に施され、よく見ると指紋がついてるこの手作業の様子が垣間見える仕事に感動。

この絵本をはじめとして、美術館が所蔵している作品は一階の閲覧コーナーで自由に見ることができます。
東欧の絵本大国「チェコ絵本をめぐる旅」
7/2(土)-9/4(日) 芦屋市立美術博物館
芦屋市立美術博物館
JR、阪急、阪神各電車芦屋(川)駅から阪急バスでどうぞ。
長い長いお医者さんの話 (岩波少年文庫 (002))/岩波書店

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