
植物を描いた絵画や写真、陶芸などを集めた企画展。
古代(中国後漢時代!w)から現代まで、国籍を問わずとにかく植物が描かれてるものがかき集められてるという面白い企画でした。
絵画として植物を描いたものはもちろん、植物図鑑のように学術目的で描かれたもの、造花作りのテキストとして描かれたもの、それから植物を別のもので表そうとしたり植物を用いて別のものを表現してみたりといったいかにも現代的な視点の作品もあり。植物というテーマで非常にバラエティ豊かな芸術を楽しめるものになってました。
主に日本画が多かったかな。水墨画、水彩画。描き直しができない画材で見事に葉脈とか皺を描きこんでるのが本当にすごい。写真と違って絵画の面白いところはその人の視点がどこに注目しているかがわかるところ。植物の細かい皺まで描きこんでる人はその皺が気になって仕方なかったんだろうなぁとか、わざわざ枯れた部分を描くのは枯れるイメージが強かったんだろうなぁとか。
昔の人にとって植物は幸運のモチーフであったり、美しさ、雅さ、豊かさの象徴であったりとそれぞれ時代を映した作品も趣があったし、現代作品では今村文さんという方の「温かい家」という、壁いっぱいに覆われたパッチワーク風の絵画作品がとっても素敵でした。北欧テキスタイルのようなモチーフ化された押し花のような植物は花の数よりも多い根を張り巡らしていて、ぱっと見はかわいらしくじっくり見ると力強さを感じられる、心に響く作品でした。
植物でもやはり花を描いているものが圧倒的に多く、文字通り華やかでただざっと眺めるだけでも楽しめるのではないでしょうか。
あと棚ぼた的な出会いですが、大好きなG.オキーフの作品が一枚あって!
オキーフで植物がテーマと来れば当然アイリスとかのでっかい花の絵だと思うでしょう、違うんだなこれがw 展示されてたのは「抽象 第6番」。具体的に言うと画面に縦のラインしか描かれてない絵。彼女の他の作品知らなかったら何の絵かわからないしなんでこの企画でこの作品展示されてるのかわかんないだろうなー、な作品。いやもう私は初めて生で見たので嬉しかった。資料を見るとこの愛知県美術館が所蔵してるみたい。
芸術植物園
8/7(金)~10/4(日) 愛知県美術館
愛知県美術館
名古屋栄・愛知芸術文化センター10階。

本文とは無関係ですが10階ロビーから見た中庭がきれいだったので撮ってみました。