Hi, my friend


今日は僕はもう、こしをかけてやすみたくなってきてしまいました。


どうしていつも、こうなのでしょう。

いつだって僕は休みたい。脳がぼうっとなっていて考えることがままなりません。


あなたは今、どこにいますか。


空はとってもいい天気で、僕はあなたを探すけど、ちっともあなたが見当たらない。


僕は一体どこまで行って、あなたを探せばいいのでしょう。


あなたに僕はお会いしたい。


いけないことでございましょうか。


ふらふらとあなたの影を探すけど、あなたがちっとも見当たらない。


わるいことでございましょうか。


あなたは一体どこにいますか。


僕がここでこうやって、探してみてしまう事、いけないことでござましょうか。



僕はあなたとさよならしたいのに。きづけばあなたを探しています。いけないことでございましょう。

Dear my friend,


10月が終わります。それは毎月の事ですが―私にとっては、まったく別の意味を持っているのです。


This end of daily.


悲しいかと言われれば、全くそうではないのです。むしろ、大変すがすがしく、ほんの少し恐ろしい―なぜかと言えば、わたくしは、結局みんなのことを嫌いなまま卒業してしまうから。


あなたはこういう時、一体何をおもうのでしょう。待ちに待った別れの時、あなたは何をおもいますか。


笑うでしょうか、泣くでしょうか。それとも・・・?


この胸の虚無感、情けなさ、愚かさ、無常感・・・これはきっと正しいのでしょうね。


あなたはこういう時、一体何をいうでしょう。お疲れ様。頑張ったね・・・それとも?


The end of the day.


大変疲れてしまいました。大変疲れてしまったけれど、明日は―もう新しくなってしまった明日とかが、ずんずんやってくるのです。


私は随分疲れました。けれども明日はやってきます。なんだか不思議なものですね。


明日は過ぎ去ってしまった今日のことを、忘れてしまうのを祈ります。はやく、この月とお別れしたいような気もちがするし、まだこの月の余韻にもっと浸っていたい気もします―疲れました。


今日は大変いい天気でした。あなたはどこにいましたか。

僕はあなたが広げた空の下、最後の日々をいつもどうり、静かに過ごしたつもりです。


寒くなってきましたが、どうかあなたもお元気で。


Take care,

Dear my friend,


雨がばしゃばしゃ降っていました。今時分はありがたく、雨は止んだようですが。


私は今日も、あなたから離れたく、旅をしている気づもりです。あなたのことは相も変わらず好きですが、それゆえにどうしようもなく離れたく、日々を歩いているつもりです。


この距離が、わたしを癒すのです。この距離が、わたしには必要です。


あなたとの距離が離れれば―遠く離れていくほどに、わたしは背筋が伸びるのです。


林の中ではどうしても、林が見られないように。

あなたから離れてようやくと、あなたがこの目に映るのです。


あなたのもとをたったあの晩、わたしはほんとうは、もう逃げるかのように一人外に出てきたのです。


もっといえば、ほんとうは。

私は、あなたのもとの半身を、ただ捨てるようにして、いそいそ出かけてきたのです。


けれども振り返ってごらんなさい。

ここまで離れてみてみると、私の残した半身が、いかに大事か分かるのです。それも消え入ることもなく、きらきら光って見えるのです。


私はここまで歩いてこれて、ほんとうによかったです。


これから先も歩きましょう。私の残した半身が、あなたのもとから消えはしないでしょう。ただ今道を行く私には、その事実はとても暖かで、背筋が伸びるようなのです。


ですから、ときどき私は振り返り、あなたと私の半身に、想いを馳せたく思います。


あなたとの距離がわたくしに、それを可能にさせているのです。


Sincerely,


Hi, where are you staying now?


私はどれほど遠くへ来たのか、さっぱり分かっていないのですよ。あなたから、少しでも離れたく、旅をしているつもりなのですが。


振り返って、これまで歩いてきた道をここから眺めてみましても、ちっとも進んだ気がしません。


私が、息を切って走った日。ばしゃばしゃと、鉛の中を泳いだ日。

あの日、少しでも進んだと、そういうふうに思った距離は、一体どこへいったのでしょう。


こんなに遠くまでも来ても―いえ、遠くに来たと仮定して―あなたがくれた十字架が、きらきら光って見えるのです。


材質はマホガニー?いえいえ、ただのちゃちなプラスチック?


いいえ、何でできているかなど、今日日は問題ないのです。


あなたのために光るもの。あなたを想って光るもの。


それがこの手のうちにあるだけで、十分ことが足りるのです。


Where are you staying now?


あなたに聞いたつもりだけれど、どうやら言葉はわたくしに、帰ってきているようです。わたくしは、一体どこにいるのでしょう。あなたとの、この距離がさっぱり分からないのです。


あなたが隣にいましたら、あなたとの距離はきっとより、分かりやすいと思うのだけど。


ずいぶん遠くへ来たようです。あなたとの距離が分からぬほどに―少しは旅らしくなってきたのでしょう。


Later,

How are you doing, my friend?


僕は今日、実のところお手紙を書くつもりではなかったのですが。この天気です、家に帰ってきてしまいました。


そちらから見てみると、この雨は、どういうふうに映るんでしょうね。


あなたがどうだか知りませんが、僕はこの雨、好きなのです。


しとしとと、空から水が雨玉になって落ちてくるなんて。すごく不思議な事じゃぁございませんか。


しかも不思議だなぁと思うのは、富める人にも病める人にも分け隔てなく、関係なく、降ってくるということです―あの不思議な雨粒が。

まったく、ほんとうに、僕や僕の友人が、気にもかけていることなどすべて、あの雨にとっては関係ない事なのでございましょう。


あなたはあの雨の音、聞いたことがあるのでしょうか。緑色の傘をさし、あの雨の中歩いたことってありましたっけ。


もしもないのなら、僕の傘、ぜひとも使ってみてください。薄い水色の傘ですが、支柱が何本も貼っていて、雨粒の音がポツンポツンとはじけて聞こえてくるのです。


とっても素敵な傘なのですよ。雨の中に溶け込んで。はじけた雨の音がする。

ほんとうに、ほんとうに、雨の日のための傘なのです。


さてさて、雨の日の幻燈を、僕はもう少し聞いてから、寝支度を始めましょう。こちらはほんの少し寒くって、暖かくしないと風邪をひいてしまいます。


あなたは風邪をひいたりしないでしょうけれど―どうか、また会う日までお元気で。


Catch you later,