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 鳥取県警は4日、視覚障害者のふりをして生活保護の障害者加算約73万5000円などをだまし取ったとして、詐欺の疑いで鳥取市の無職・山田忠春容疑者(60)を逮捕した。県警によると「視力検査の時は見えなかった。今は見える」と容疑を否認している。山田容疑者はつえを突いている姿が目撃される一方で、車を運転していることもあったという。

 山田容疑者の逮捕容疑は、08年8月に鳥取市の眼科で視覚障害者のふりをして視力検査を受け、視覚障害1級の認定を受けた後、身体障害者手帳を不正に取得し、同年11月から11年8月までに生活保護の障害者加算約73万5000円をだまし取った疑い。

 県警によると、山田容疑者は視覚障害者の認定を受けたが、10年4月に自動車運転免許を更新。更新には、視力検査などの手続きがあるが、問題なくクリアしたという。調べに対し、「(08年8月の)視力検査の時は見えなかった。今は見える」と容疑を否認している。捜査関係者は「全く見えなかったものが、また見えるようになることは信じがたいし、医学的にも難しいだろう」と話している。

 山田容疑者は、つえを突いて歩いている姿が目撃される一方で、自動車を頻繁に運転していたという。今年8月に鳥取市福祉事務所に来た山田容疑者が車を運転して立ち去るのを見た事務職員が通報し、捜査していた。 生活保護の障害者加算は障害1級~3級に該当する場合、障害の程度や地域などによって加算額が決められる。

 厚生労働省によると、全国の生活保護の受給は低年金に伴う高齢者の生活苦や不況の影響で、1990年代のバブル崩壊後から増加傾向。それに伴い、収入や年金を申告しなかった不正受給のケースも増えているという。2007年度は1万5979件(92億円)、08年度は1万8623件(100億円)、09年度は1万9726件(約102億円)で、2年連続で100億円を超えた。

 不正受給の中には、悪質なケースもあった。北海道滝川市の元暴力団組員の夫婦らは06年3月から07年11月まで、生活保護制度を悪用し、介護タクシー代など約2億4000万円を受給。自宅から約100キロ離れた札幌市の病院に通院したと偽っていた。夫婦は複数の高級車を所有していたほか、生活保護費の一部を暴力団に上納していたという。

 厚労省では対策として、自治体に課税調査の徹底などを求めるとともに、防止策の強化を盛り込んだ生活保護法の改正を検討している。

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