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 医師確保に向けて医学部誘致を目指している茨城県が、笠間市の県畜産試験場跡地(35ヘクタール)を立地候補地とし、早稲田大学(鎌田薫総長)に新設医学部の誘致を打診していることが16日、県関係者の話でわかった。

 医学部設置を悲願とする両者の思惑は一致しているとみられ、早大関係者が既に現地を視察するなど本格的な協議が始まっている。しかし、国は1979年以降、大学に医学部新設を認めておらず、国の医師配置政策の転換が実現のカギとなる。

 県内の医師数(2008年)は、人口10万人当たり162・1人で全国ワースト2位。二次医療圏別では、筑波大学のあるつくば医療圏の同342・3人に対し、県北の常陸太田・ひたちなか医療圏は同90・9人と医師の偏在が顕著。橋本知事は2010年8月の知事選で、医学部誘致を公約に掲げて5選を果たしている。

 橋本知事は今年6月下旬、鎌田総長に宛てて早大を誘致する文書を提出した。中央病院(500床)、精神科専門のこころの医療センター(288床)、リハビリテーションセンター、中央看護専門学校の四つの県立医療施設が近接する県畜産試験場跡地をキャンパス候補地とし、各県立施設を大学の研究に活用できる点を強調、東京から1時間程度で通える立地の良さをアピールした。

 早大は読売新聞の取材に対し、「詳細は把握しておらずコメントは差し控えたい。各方面から医学部設置の要望は多くあり、医師不足などの医療問題に大学としてどのような貢献ができるか検討している」(広報課)としている。

 県はこれまで自治医科、筑波、東京医科歯科、日本医科の各大学に寄付講座を設置したり、医学部のある大学に県内誘致を打診したりするなどして医師の確保を図ってきたが、いずれも具体的な成果には結びついていない。

 地域の深刻な医師不足を背景に、医師確保策として医学部を誘致する動きは各地で活発化しており、北海道医療大(北海道当別町)、東北福祉大(仙台市)、国際医療福祉大(栃木県大田原市)、聖隷クリストファー大(浜松市)などが地域や自治体とともに検討会を設置するなどしている。


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