ある砂漠を、一人の旅人の青年と、一人の少女が歩いていました。
青年は長いコート、少女はボロボロのマントが印象的です。
砂漠は一面に広がり、街も、植物も、何もなく、人に渇きを与える砂しかありません。
二人が歩いていると、一人の中年男が向こうから来ました。顔はやつれていて、いつ倒れてもおかしくない姿です。
「もしもし、旅のお方、すまないが少しの水を分けてもらえないだろうか…。何日も水や食料無しで歩いているんだ…。」
すると、青年の後ろに隠れていた少女が、ひょっこり顔を出して言いました。
「いいよ!ちょびっとしか持ってないけど、わたしたちはまだ平気だもん!」
しかし、青年は少女の頭をゴツンと殴って言いました。
「馬鹿、勝手なこと言うんじゃない。」
「うぅ…痛いよぉ…ふぇぇ…。」
少女は頭を押さえて泣きそうな顔をしています。
「申し訳ございません。少量の水や食料は持っているのですが、自分たちだけでも精一杯なのです。ですから貴方に与えることはできません。」
中年男は一瞬顔が曇りましたが、
「そうか…いや、すまなかった。旅人の基本は自分第一だからな。」
「ごめんなさい…でも、貴方は必ず助かります。約束しましょう。」
男は不思議そうに苦笑いしました。
「はは…ありがとう、もう少し頑張ってみるよ。」
そして、青年はついに泣き出してしまった少女を連れて去っていきました。
数分後。
中年男は手に久しく触れることの無かった何かを感じました。
水です。空から水、雨が降ってきました。この砂漠で雨が降ることは数十年に一度あるかないかなのです。。
「あぁ…こんなことが……青年よ…これは君が起こした奇跡なのだろうか…。」
その雨は、十数分で止んでしまいましたが、男に生きる力と進む力を与えました。
同時刻。
「さっきはごめんな、痛かったろ…。」
苦笑いしている青年が雨のためにマントのフードを被った少女の頭を撫でています。
「ふぇぇ…えぇん…ぐすっ…。」
「ほ、ほら、泣き止んだら飴あげるから!前の街で買ったんだぞ!ジンギスカン味だ!」
懐から変わった色の飴玉を取り出しました。
「あ、飴ちゃん…食べるぅ…。」
その飴ちゃんをコロコロと舐めている少女の顔には、いつの間にか笑顔がもどっていました。
いつもの笑顔が。
そして、雲が切れ、太陽が顔を出し、みるみる雨は上がりました。
少女が歌を歌いながらスキップしている頃には、いつの間にかギラギラ太陽が照りつける晴れにもどっていました。
いつもの天気に。
「おいしい?」
「おいひー♪」
「良かった良かった…雷にならなくて…。」
青年は長いコート、少女はボロボロのマントが印象的です。
砂漠は一面に広がり、街も、植物も、何もなく、人に渇きを与える砂しかありません。
二人が歩いていると、一人の中年男が向こうから来ました。顔はやつれていて、いつ倒れてもおかしくない姿です。
「もしもし、旅のお方、すまないが少しの水を分けてもらえないだろうか…。何日も水や食料無しで歩いているんだ…。」
すると、青年の後ろに隠れていた少女が、ひょっこり顔を出して言いました。
「いいよ!ちょびっとしか持ってないけど、わたしたちはまだ平気だもん!」
しかし、青年は少女の頭をゴツンと殴って言いました。
「馬鹿、勝手なこと言うんじゃない。」
「うぅ…痛いよぉ…ふぇぇ…。」
少女は頭を押さえて泣きそうな顔をしています。
「申し訳ございません。少量の水や食料は持っているのですが、自分たちだけでも精一杯なのです。ですから貴方に与えることはできません。」
中年男は一瞬顔が曇りましたが、
「そうか…いや、すまなかった。旅人の基本は自分第一だからな。」
「ごめんなさい…でも、貴方は必ず助かります。約束しましょう。」
男は不思議そうに苦笑いしました。
「はは…ありがとう、もう少し頑張ってみるよ。」
そして、青年はついに泣き出してしまった少女を連れて去っていきました。
数分後。
中年男は手に久しく触れることの無かった何かを感じました。
水です。空から水、雨が降ってきました。この砂漠で雨が降ることは数十年に一度あるかないかなのです。。
「あぁ…こんなことが……青年よ…これは君が起こした奇跡なのだろうか…。」
その雨は、十数分で止んでしまいましたが、男に生きる力と進む力を与えました。
同時刻。
「さっきはごめんな、痛かったろ…。」
苦笑いしている青年が雨のためにマントのフードを被った少女の頭を撫でています。
「ふぇぇ…えぇん…ぐすっ…。」
「ほ、ほら、泣き止んだら飴あげるから!前の街で買ったんだぞ!ジンギスカン味だ!」
懐から変わった色の飴玉を取り出しました。
「あ、飴ちゃん…食べるぅ…。」
その飴ちゃんをコロコロと舐めている少女の顔には、いつの間にか笑顔がもどっていました。
いつもの笑顔が。
そして、雲が切れ、太陽が顔を出し、みるみる雨は上がりました。
少女が歌を歌いながらスキップしている頃には、いつの間にかギラギラ太陽が照りつける晴れにもどっていました。
いつもの天気に。
「おいしい?」
「おいひー♪」
「良かった良かった…雷にならなくて…。」