第二次世界大戦下、ワルシャワに暮らすユダヤ系ポーランド人の
ピアニスト「シュピルマン」を描いた映画。

当時、ナチスドイツによりユダヤ人は迫害されていた。
ユダヤ人はベンチに座ってはいけない。公園に入ってはいけない。
ユダヤ人とわかるように腕章をつけること。歩道を歩いてはいけない。

ある日突然、ユダヤ人は特定の地区に引っ越すよう命じられる。
「ゲットー」にはユダヤ人があふれかえった。

そして、日に日に減っていった。

稼ぎがなく飢え死んでいく人、収容所「アウシュビッツ」へ送られて帰らぬ人・・・
労働力となる若者は働かされ、そうでない妊婦や子供は容赦なく殺されていく。
点呼のため並んだかと思うと、無差別に半数は打ち殺されていく。
さっきまで話しをしていた、一緒に働いていた同僚が目の前で死んでいく。

そんな中、生命力と運で生き残っていったのが、シュピルマン。

家族は全員収容所へ送られてしまうが、警察で働く友人がピアニストだけを助ける。
ピアニストとして活躍していた時のつてで
なんとかポーランド人に匿ってもらい、ほっとしたのも束の間
食料が途絶えて飢餓状態となっていく。

隠れ家はゲットーのすぐ近くで
仲間たちがゲットーの中から反乱し、ドイツ警察に打ちのめされる姿を見るが何もできない。
やがて敵軍の病院前が隠れ家となるが
ワルシャワへもドイツが侵攻し、ワルシャワも空っぽの状態に。
人も食料もなく、極寒の冬。

そんな中でたどり着いたのは廃墟の屋根裏。
そして皮肉にも、ドイツ将校がピアニストに食料や上着を与える。

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シュピルマンは瀕死状態にありながらも指だけはピアノを弾き続ける。

そして、終戦の日。

状況は一転し、自分を助けた、敗戦国ドイツの将校は処罰を与えられることとなる。
一方でピアニストは88歳までピアノを弾き続け、ピアニストとしての生涯を遂げた。

シュピルマンのものすごい生命力と、
自分の力ではどうにもできない「運命」の存在を感じる映画。
そして、戦争中であっても、兵士であっても警察であっても
それは一人の「ひと」であり、誰もが家族を持っているということ。

「戦場のピアニスト」は、暗黒の時代を、一人の人生とともに描いた作品。
人生で一度は必ず見たい映画であり、
アウシュビッツにはぜひ子供を持つ前に足を運んでほしい。
筆者はすでに複数回訪れているが、空気や土から感じるものがたくさんある。

負の歴史は、こうして記録に残すことで
思い出す機会を作らねばと思う。
自分のためにも、後世のためにも。

*See you soon