宅配業者ら困惑 元厚生次官ら連続殺傷で
11月21日12時46分配信 産経新聞
元厚生次官ら連続殺傷事件で、被害者が宅配業者を装った男に襲われたとみられることから、大手宅配業者では配達員に制服や名札の着用の再徹底を図るなどの対応に追われている。各社はお歳暮シーズンの本格化を控えており、「現時点では受け取り拒否などの支障は出ていないが、警戒心が強まって業務に影響が出る可能性もある」と懸念している。
業界大手のヤマト運輸には問い合わせ窓口に不安を訴える客からの電話が数件寄せられたという。
このため同社は19日、全国の営業所に対して配達員が制服、制帽、名札を着用し、訪問時に社名と氏名を名乗ることを徹底するよう指示。その上で、ホームページでこうした取り組みを報告し、「ヤマト運輸」「宅配便」を装った不審な訪問に注意するよう呼びかけている。同社広報課は「事件が長引けばお客さまに不安が広がるので早く解決してほしい」と話す。
また、佐川急便と日本通運も、全国の営業所に対して同様の指示をし、ホームページ上で客に対し取り組みと注意を掲載している。
ただ、今週末からはお歳暮シーズンが本格化することから、佐川急便広報部の担当者は「求められたら社員証を提示するよう指示しているが、身分を疑われて受け取りを拒否されたり、不在荷物が増えることが予想される」と心配な様子。
日本通運の広報部担当者も「心当たりのない荷物に対して警戒心を持つ方も多いだろう。これからは贈答品が増加する時期で、普段より荷物が2~3割増になる。悪影響が心配だ」と困惑していた。
やっぱそうなるよな・・・。
以前、陸運関連の業界紙に居たので、関係者の苦悩がわかります。
自分は業界紙の広告営業をしていたので、大手企業の幹部とお会いする機会は多くはありません。
一方で、地方に営業で行くと担当者が社長や会社幹部であることが少なくありませんでした。
荷主の商品値上げの理由が、物流費高騰の為とあったが、運送費値上げを認めてくれなかったぞと苦笑いで話してくれた中堅物流会社の社長さんもおりました。
大手から零細まで6万社ともいわれる陸運業界でもっとも忙しいのが12月です。
一般にはお歳暮の時期だし、クリスマス・正月関連の荷物が動きます。
中小の陸運会社がトラックはあっても人手が足らないという状況になり、その為に大手物流会社やメーカー系物流会社が庸車手配が年末には上手く行かないという事も度々あります。
そんな稼ぎ時の年末に起きた『厚生省元事務次官 連続殺傷事件』
この事件では犯人が「宅配便です」と言ってドアを開けさせた。
記事の通り大手各社は制服着用などを各営業所などに徹底させるとあるが、普段の時期ならそれで何とかなるだろう。
しかし、お歳暮の時期はそうはいかない。デパートで発送を依頼した商品を扱うのはヤマト・佐川だけではない。
それだけでは手が足らないから、中堅の物流会社が担当したり、各社の協力会社が配送を行うことが多い。
そうなると見慣れた制服だけではない。
地元で配送業をやっている小さな運送会社の方が届けてくれるケースも多くある。
その為、インターホンで見ても不安になり受け取らず、不在者伝票を受け取って初めて、再度電話で呼び出し受け取る人が例年以上に多いはずだ。
一時期に比べ軽油やガソリンの値が下がったとはいえ、中小陸運会社では燃料費高騰分を運賃に転嫁できないとこも多いはずだ。
はっきり言ってコスト高になるのは厳しい。
佐川・ヤマトは最近荷物を届ける10分ほど前にドライバーが届け先に電話をくれる。このごろの振り込め詐欺の関係上うちも常時留守電にしており、事前に番号登録されている人以外は出ないが、会社名を言ってくれれば即座に出るようにしている。
これなら、今回の事に関しても事前に○○運送の△■が荷物を届けてくれると分かっていれば、居留守を使われる可能性は減るのではなかろうか。
そして何より今回の犯人が一刻も早く逮捕されることを願ってやみません。