第二回 わたしの愛するベーシスト「チャック・イスラエル」 | ブラックミュージック系ロックバンド「Someone」のブログ

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テレキャス×335×スラップベース。ブラックなフィーリングで世界を変えます。札幌。


こんばんは。ベースのジョイです。


第二回は僕の大好きなジャズのベーシストです。
ビル・エヴァンスのトリオのベーシストといえばラファロとゴメスですが、その間に活動したチャック・イスラエルはあまり評価されていませんがとても好みのベーシスト。
スコット・ラファロは元々フリージャズにも明るく、緊迫感のあるインタープレイが特徴。
エディー・ゴメスはラファロ以上に隙あらば強引に割り込みとにかく歌いまくるベーシスト。
その二人に比べるとどうしても地味な存在になってしまうチャック・イスラエル。


ですがラファロに多大な影響を受けたというだけあってイスラエルも従来のベーシストとは一線を画しています。



ノリはジャストで音も太く、拍の取り方なんかは完全にラファロの影響。
ソロではバップフレーズの脱却も感じさせる点はラファロとの差異であり、彼自身の魅力でしょう。
決して泥臭くなく、かといって語り過ぎない。
しかし聞き手に「もっと聞いていたい!」と思わせる絶妙のソロです。



が、イスラエルの本領発揮はバラードだ と、ぼくは思います。


イスラエル特有のウェットなトーンと弾きすぎないプレイスタイルがピアノを活かし、エヴァンスのリリカルな耽美さを引き出しています。
さらにピアノソロ入りの2:15からの一連のフレーズはピアノを食うギリギリのラインで切々と歌い上げるハイノートに涙腺が緩みます。

目立たないけど泣かせるベーシスト、それがチャック・イスラエルです。