薬の使い分けはシンプルな方が良い。

常日頃から思っています。

昔の便秘治療は

緩下剤(酸化Mg)、刺激性下剤(ピコスルファート)、グリセリン浣腸、整腸剤で事足りていましたが、最近は薬が増えて覚えることが増えました。

 

基礎疾患がなければ酸化Mgを第一選択で、便正常に合わせて容量調節、必要であれば整腸剤やピコスルファート追加で良いでしょう。

 

ただ腎機能低下例では酸化Mgは不向き。高齢の方が便秘になりやすいので処方する際は要注意。

 

最近増えた薬を簡単にまとめ

モビコール:緩下剤として有用だが、薬価や味の面で不利な面あり

アミティーザ:小腸に水分を増やす。生殖可能な女性には処方しない。嘔気嘔吐の副作用ある。

リンゼス:小腸に水分を増やす。腹痛優位の便秘で有効。食後に内服すると下痢をしやすい。

グーフィス:胆汁酸再吸収を減らしが大腸運動を刺激。腹痛下痢の副作用が多い。

 

個人的にはモビコール、リンゼスだけで良いと思う。

だいたいの薬価は低い用量でモビコールが30円、リンゼスが25円(3割負担)

 

錠剤の方が使いやすいので私はリンゼス→モビコールにします。