今日の講義はマラリア以外で気をつける病気について。
死なないまでも、活動の妨げになるような悪者が沢山居て、防ぐにはどうすればいいか?なった時にどうすればいいか?
きっと役立つことを仕入れてきました。

あす以降レポートとか提出書類との格闘です>_<




以下は講義メモ


隊員が罹りやすい病気
細菌性赤痢:抗生物質で治る。下痢・血便の症状有り。血液が便の表面に付く。発熱有り。免疫はできない。

アメーバ赤痢:原虫が原因で起こる。下痢・血便の症状有り。便が便全体に混じる。熱はでない。大腸に寄生して大腸の粘膜を溶かす。4核の成熟嚢子が経口で入ると感染する。
流水で洗ったり煮沸消毒で殺菌する。
治りかけのときに嚢子が出やすいので注意が必要。
メトロニダゾール(フラジール)で治療する。

ランブル鞭毛虫(旅行者下痢症):原虫を原因として起こる。水様便がでる。微熱がでる。健常者では何もしないで3-4日で治癒する。2核なのが特徴。
メトロニダゾールで治療する。

クリプトスポリジウム:原虫を原因として起こる。日本の川の50%に存在するといわれる。
下痢を起こすが、自然治癒するので薬は使わない場合が多い。

コレラ:細菌を原因として起こる。コメのとぎ汁のような便が特徴。抗生物質で治療する。発熱有り。

デング熱:隊員で罹りやすい病気の1つ。都会でよくみられる。ヤブカを媒介する。突然の高熱(40度近くでる)、頭痛、悪寒を起こす。マラリアと症状が似ているが、1日に2回の高熱がでる。湿疹が手足の先から体の中心に向かってできる。ウイルスなので特効薬はなし。ワクチンもなし。
対症療法で対応。4-5日で良くなる。死に至ることはない。

狂犬病:発症すると致死率ほぼ100%。ワクチンで防げる。ワクチンは約2年有効。かまれた場合、ワクチンを打っていても追加でワクチンを打つようにする。咬まれたときは傷口を広げてでもよく洗うようにする。出血させて出すようにする。
最近はコウモリを媒介することもある。

食前に手を洗うようにする。
石鹸、流水、ティッシュで拭くようにすれば良い。ハンカチは雑菌があるので×
抗菌グッズを使い続けると抵抗力つかないのでよくない。
下痢になった時は見て確認をして症状を判断する。
下痢の時は下痢止めを使わずに水分を補給するようにする。電解水が入っているとなおよい。吐き気がある場合でも無理して飲む。
バナナがお勧め。
下痢で注意するのは血便(赤痢)と水様便でコメのとぎ汁のようなもの(コレラ)。
洗濯物注意。ハエが卵を産みつける恐れがあるので直に身につけるものは外に干さないようにする。外に干す場合はアイロンなどをかけてから使うと良い。
まな板を清潔にするようにする。調理器具に注意。

フィラリア:アカイエカが媒介する。ジエチルカルバマジン・アイバメクチンで治療する。リンパ液が溜まり、体が浮腫むことがある。

無鉤条虫(サナダムシ):便中に1cmくらいのものがでてくることがある。牛肉に付着することがある。特に害はない。
有鉤条虫:豚肉に付着することがある。体に腫瘍のようなものができることがあるので早めの対策が必要。

住血吸虫:対策はブラジカンテル(ビルトリシド)が特効薬。糞便検査で判断する。血尿が出るのは重症の場合。ふつうは定期健診で見つかる。対象の原虫がいる水に触れるだけで感染する。原虫は主に貝に寄生しているので、特定の貝がいる場合は要注意。

アフリカトリパノソーマ:感染したツェツェバエに刺されると発症する。刺された後に首の後ろのリンパ腺が腫れるのが特徴。マラリア同様発熱頭痛等が起こる。中枢まで症状が回ると睡眠病と呼ばれる症状になる。早めにスラミンを服用することで治療できる。
馬とロバの相の子がいる地域はアフリカトリパノソーマの流行地域。

日頃から注意するポイント
生水のまない、肌を出さない、夜中に歩き回らない、靴下をはく、忌避剤を使用。