ソメイテックは、ものづくり全般を支援することを事業としています。
一番の強みは、化学系。とくに、薄膜や、コーティングの技術領域です。
いくつかの教育会社から依頼を受けて、講師を行っています。
2017年4月から、セミナー講師を十数回、担当しました。
その中で感じた事は。
お客さんは誰か?
という基本的な質問への気づきです。
技術セミナーは、いわゆるセミナーの世界の中では、比較的高額の部類に入ります。受講料は一日数万円というのが相場です。
世の中には、無料セミナーもありますから、技術の世界は、まだまだ情報に価値がある世界といえそうです。
高いお金を払って、参加をされる受講企業様は、セミナーのお客さんです。
では、講師自身にとってのお客さんでしょうか?
講師にとってのお客さん、つまり、講師にお金を払ってくれるのは、
セミナーを企画している教育会社だ
ということです。
講師が教える相手は、受講者なので、受講者がお客さんと感じてしまいますが、受講者は、企画した会社にとってのお客さんなのです。
ビジネスが成功するには、「顧客満足」は大切だ、という観点で。
セミナー講師は、顧客満足を、どのように実現するのでしょうか。
それは、セミナーを企画し、運営してくれている、教育会社の担当者の方に、
仕事の成果が出て、仕事の問題が起こらないようにする、という事です。
顧客の立場に立つと。
顧客の事情、状況、課題、困りごと、それらを彼らの立場になって理解する。
教育会社の担当者とは、どんな仕事かというと、
講師を集めて、講師引き受けを依頼し、講座の企画を考えて、営業をかけて、
講師の資料準備の進捗を管理し、セミナー当日の運営を取り仕切り、
講師に謝礼を払い、事後のアンケートの集計をする。
そして講師へ、次回企画や、他の案件の講座開催を相談する。
この一連の業務にて、
①できるだけ多くの受講者が集まること
②受講者の満足度が高いこと、
③後でクレームなどが生じないこと
を実現すれば、担当の方としては、とてもありがたいことでしょう。
それらを意識して、講師を引き受けると、するべきことは明確になります。
「そんなテーマは私はできません、私の専門はこれです」
「この技術はこういうタイトルとプログラムの流れが正しいんです」
「受講者に理解されませんが本当はこの章が大切です」
という、講師視点の態度から、
「私の得意分野そのままだと顧客層とのずれがありそうですね
私の作成した講演タイトルも、やや集客には要改善ということですね
了解しました、より好ましい形になるよう、調整してみます」
「また、プログラムの詳細も、集客力が上がるように助言下さい
そして、リピートの開催はぜひ引き受けさせていただきます」
「次回は受講者の満足度をさらに上げますよ」
「講座の後の質問は私で全て直接引き受けますよ」
「資料も期限内に出す予定です、ただ直前の修正がある場合は
いつまでに連絡し、最終版をいつまでに出しますね」
「他のテーマも出してみますね、使えそうなのがあればと思います」
こんなコメントになっていくのではないでしょうか。
講師が顧客へいつも素晴らしい対応をすれば、企画担当者にとっては
頼もしい存在になるでしょう。
困ったときの〇〇さん、という存在になれば。
企画担当の方のニーズをよく理解している講師は、リピートの依頼や、
他のテーマの依頼も増えます。
担当者のニーズにこたえようとすれば、受講者の満足度も高くなるでしょう。
その結果、登壇する経験も増え、資料の改善も進み、コンサル業務の見込み客
との接点も、増えていく事になります。
「セミナー講師の仕事は、割に合わない
楽じゃないよ」
という方もいらっしゃいます。
それを否定する必要はまったくありませんが、上記のような、顧客認識と顧客満足を
実践したうえでの発言かどうか、見極めてみるとよいと思います。
技術セミナーは、高額です。
自分の負荷が増えないなら、いくらでも質問に答えたっていいわけです。
他に仕事する時間がなくなるくらい、質問がくるなんてことはありません。
そうなったら、それこそセミナー講師だけでやっていける状態でしょう。
バックエンドの業務や、顧問契約などに繋がらないと、セミナー講師をやった意味がない、
というコメントも聞かれます。
でも、顧客を満足させてこそ、講師の機会は増えていきます。
受講者が満足する講義資料をつくりこんで、何回かの実践の中で改良していき、
完成度を高めていく。
その後で、業務の引き受けにつながるような工夫を
セミナー資料のなかに盛り込んでいくのが、良いのではないでしょうか。