もう先週の今日の話になるが、スコットランドの人気バンド“フランツ・フェルディナンド”東京公演へ行ってきた。
実は、ローチケ招待企画で当選し急遽行くことになった次第。(ラッキー、ラッキー♪笑)
多分だが、チケットが売れずに止む無くの処置だったのだろう…。
なんせ会場が都内最大ホールの東京国際フォーラムAですからね。
彼らのライブはやっぱりライブハウス級で行なわれるものというイメージが強い。
昨今の“ジュリーさいたまSA”状態に陥ったのでしょう。
開演30分前の会場は招待引き換え客が多数並び、場内(2階席だが)はまばらであった。
まずはフランツが応援しているというバンド“ラッツ・オン・ラフツというオランダのサイコビリー的パンクバンドが登場。
30分ノンストップでMCも拍手の隙も与えずに自分たちの音楽を一方的に提示したステージを展開。
演奏や曲の良し悪しは2の次で、その潔さが痛快に思えた。
そしてこの日の主役であるフランツ・フェルディナンドが登場。
個人的にこのバンド、さほど詳しくない…。
デビュー時とその次の作品くらいまでの曲は聴いたこともあるが、その後は正直気にとめることも無かった。
ただ、ポップでキャッチーな小気味良いロックンロールを聴かせてくれるので、個人的イメージは良い。
また今年からメンバー・チェンジを行い、今までの4人編成から5人編成となった彼らが客の少ない国際フォーラムAでどんなステージを見せるのか??
結論から言うと彼らは5000人強のホールをライブハウスに変えやがった!!
そして、スカスカなはずの会場は気がつけば2階席の最後列まで客が入っていた!
前半はVo.のアレックスが手をヒラヒラさせたり煽ったりと自分が出来る範囲で一生懸命観客との距離を縮めようと奮闘していた。
ただ、楽曲がポップでツボを射た作品群であること、何よりバンドの演奏力が上手いので、知らない曲でも充分に楽しんで聴けた。
そして本編の折り返し辺りで、このスレッドの冒頭にも記したリフの曲“Do You Want To”が演奏されるとまず第一段階の盛り上がりが起きた。
実際自分もここで座席を半立て状態で見ていた。
この曲を聴くと、ザ・ナックの“マイ・シャローナ”が自動的に重なるのは、、、ジジイだから?(苦笑)
そこからは、ホールならではの照明も、それまでのシンプルなスタイルから徐々に凝ったライティング技術を駆使して第一線のエンタメショーと化す。
その数曲後には、1階最前席と舞台の間のスペースに客が一斉に躍り出て、ライブハウス状態の盛り上がり。
2階席も揺れる、揺れる!
最後は、もう1つの代表曲である“Take Me Out”で大爆発!!
もう会場にいて楽しかった~。
アンコールもすぐ出てきて、本編の勢いを消すことなく演奏を始める辺りもよく気付いてるなぁ~!と感心。
ポップで勢いのあるイメージのフランツ・フェルディナンドだが、最後の曲“This Fire”はもう完全ロックショー。
この辺りのバランスも絶妙で、ロック・スピリットも魅せることが出来るのが、オヤジにも一目置かれていたり、飽きられることなく生き続けてきた所以だろう。
とにかく、見て良かった、これならまた行ってもいい、今度は金出して見てもいい、と思ったほど。
全てにおいてツボを心得た“ライブバンドの意地”はとてもつもなく素晴らしかった!
せっかくなので自分が知ってる、“Do You Want To”と“Take Me Out”の動画をどうぞ。