いつもブログをご覧いただきありがとうございます。


今回は、幻肢痛(げんしつう)のお話しをさせていただきます。


聞いた事ある方もいるかと思いますが、私は初めて知りました。


” 幻肢痛 ”とは切断して存在しない手や足に痛みを感じることです。


人によって痛みの強さや感じ方は違うみたいです。


まず私が初めて幻肢痛を感じたのは入院して数日後だったと思います。


その時は幻肢痛事態知らなかったので、単純に事故後だし手術後とかで痺れているのだと思っていました。


私の場合、痛みよりもとにかく痺れが強くて眠れないほどです。


その痺れはなくなることがなく24時間ずっとです。


看護士さんに

「この痺れはいつなくなるんですか?」

と聞いたときに


「たぶん痺れは消えないと思う。」と言われ言葉が出ませんでした。


痺れが強くて眠れなかったり、目が覚めてしまったり、とにかく不快でした。


こんなビリビリしたのがずっと続くなんて耐えられるのかなと思いました。


あからさまに落ち込んでいるのが表情に出ていたのか、看護師さんが

「足があったこと忘れないでねってことだと思うよ。」


と言ってくれて一瞬で受け入れることができました。


本当に救われましたし、素敵な言葉だなと思いました。


私は子供の頃からスポーツが得意な方で走るのも早い方でした。


私の母親は運動会では必ず1位を取る私が自慢だったようです。


色んな大会にも出ましたし、脚を失う直前までスノーボードもたくさんしてましたし、


「お疲れ様、ありがとう、楽しかった」と伝え退院後に両脚は持ち帰り火葬しました。



私の幻肢痛ですが、もちろん今現在も続いています。


何をしていても常にビリビリと痺れています。


ただ、入院中のような強い痺れはほとんどなく、日常生活での支障は全くありません。


本当たまにですが「痛い!」と声をあげるほどの激痛(太い針で刺されたような)が一瞬襲うときもあります。


日常で主に幻肢痛が強くなるのは、


義足で長時間歩いて疲れたときです。義足を外すか、座るなどして脚を休めないと立っているのもきついです。


あとは断端部分(切断して残った脚の部分)が何かに当たったときは全身痺れるくらいの痛みです。


脚のない部分が痺れていたり、痛かったり、痒かったりするので本当に不思議です。


私は脚の指やかかとがあるという感覚が残っています。


特に脚の親指はしっかりとした感覚があり、本当にあるのかと思えるほどです。


幻肢痛を感じるようになってからふと思ったことがあります。


存在しない、見えない、触れないのに、”ある”という感覚がある。


私もいつか死を迎えたときに、その感覚で瑛大に会えるんじゃないかって思いました。


見えない、触れないけど、感覚で瑛大がいるってわかるんじゃないかって。


うまく伝えられないですが、本当に会えるのかもとこの幻肢痛によってそう思えました。


もちろんこの話は主人に伝え「だから会えると思うよ!」と話すと泣いてました。


そう思うことで救われたり、心が楽になったりもするので、私たち家族は絶対瑛大に会えると信じています。


なかには幻肢痛で苦しんでいる方もいると聞きます。


出来ることはないですが、少しでも多くの方に「幻肢痛」を知っていただければなと思います。


最後までお読みいただきありがとうございます。