計画分娩に向けて、入院前夜。


いよいよ、約9ヶ月間の妊娠生活が終わりを迎える。

振り返ると初めての妊娠生活はとても長かった。

妊活を行なって検査薬の陽性反応が出るまでの時間、クリニックで赤ちゃんの胎嚢と心拍が確認できるまでの時間、1日に何度も嘔吐を繰り返すつわり期間が終わるまでの時間、産休に入るまでコンサルタントとして炎上プロジェクトに身を捧げた時間、どれも本当に長く感じた。

32週で実家へ里帰りしてからも長かった。毎日休息モードで、日中は眠気に身を任せ、夜も受動的にただただネットの波を漂う生産性のない日々はゆるりと流れた。罪悪感を紛らわすために統計検定2級だけ無理やり取得したけれど^^; やりたいこと・やるべきことは他にもたくさんあったのに…。人間忙しいほうが活力が生まれたりするので、産後の自分に期待!(子育てへの解像度が低い初産婦😂)


とにかく、お腹の中の赤ちゃんとは長い時間を共に過ごしてきた。産まれた後もひたすら同じ時を過ごすわけだが、ずっと居着いていたお腹から赤ん坊がいなくなるという事実はなんだか感慨深い。

これまで4Dエコーでは体の向きや臍の緒の位置の関係でほぼ顔が見えなかったので、赤ちゃんの相貌は未知数だ。産まれてからのお楽しみというわけだが、赤ちゃんとの対面は「やっと会えたね」というよりは「は、初めまして」という感覚が勝りそう。果たして自分の子とすぐさま実感できるのか…?


赤ちゃんとの対面はもちろん楽しみだけど、お産への不安は大きい。

無痛分娩を選んでいるので甘ったれるならという一言だが、計画分娩にあたって前処置のスポンジやバルーンを挿入する時の痛み、麻酔を打つまでの陣痛の痛み、産後の会陰切開の跡の痛みが恐ろしく。。

それから、無痛分娩だとお産の進みが遅く、誘発から3日かかることもあると聞き、長時間の闘いにも足がすくんでしまう。立ち会いのため学業を放って遠方から来る夫を宙ぶらりんな待機状態にさせてしまうのも申し訳ない。

でも、産まれるタイミングはこちらの都合でどうこうするものではなく、赤ちゃんが決めるものだものね。貴方が健康に元気で産まれてさえくれば良いよ…!


今日は夫が電話にて、これまでの妊娠生活を深く労わってくれた。また、子供を産むか否か自由に人生を描けるこの時代に、あえて望んだ自分たちの子供がこの世に誕生することについての感動を語ってくれた。嬉しかったなあ。

子供の名前についても議論。第一候補について、その字体の美しさ、漢字の持つ3つの意味の尊さ、苗字とのバランスの良さ、自分の名前との繋がり、有声音の柔らかな響きなんかを確認して、ああこれは私たち2人による名付けとして、徹底して完璧かもしれない…と思えた。

誰にも負けないくらい死ぬほど名前探しに時間をかけてきたのに、ビビっとくる名前に出会えていない焦りが大きかったので、第一候補の名前に納得感を持てたことに一安心😭 夫よありがとう。最終的には子のお顔を見て決定しようね。



これから始まる赤ちゃんとの日々、今までに感じたことのない喜びや感動、葛藤や苛立ちがあるんだろうな。子育てというステージでしか得られないかけがえのない感情だろうから、ゆくゆく忘れてしたわないように、こうして気ままな手記を日々認めていきたいな。