米原市に在る 吸湖山・青岸寺

近江の守護・佐々木道誉によって、1356年~60年に創建

当時は、太尾山米泉寺と呼ばれる佐々木家の祈願寺であったが荒廃

再興後に兵火で焼亡、後に曹洞宗の寺院(青岸寺)として復興

庭園は、1934年(昭和9年)国の名勝指定

蓬莱山神仙を表わす【築山林泉枯山水式庭園】…と

山門への途中に説明文が掲げられていました。

 

 

木漏れ日の射し込む中を進むと山門

山門を潜ると目の前には愛らしい小坊主さん。

 

 

拝観入口には、信楽焼の狸です。

 

 

 

青岸寺は、

近江七福神の寺院で【福禄寿さま】のお出迎え

青銅の鐘を鳴らし案内を請い、300円を支払い拝観です。

 

 

太尾山麓の地形を利用し補陀落山の世界を表現した枯山水

大小様々な石が配置され白砂ではなく杉苔で水を表すと言う…

特に雨後の光景は、水が溜まりしっとりと趣のある光景だろうと

想像しながら座り眺めるひと時です。

石組みがとても多いと感じます。

 

ご本尊は、 木造聖観音菩薩坐像さま

 

 

庭園を中心にL字型に居間・書院が建てられているので各方面から

庭園を観賞することが出来ます。

 

           傾斜の地に建てられている書院

奥へ進むと

和洋折衷の寄せ灯篭【織部灯篭】

 

 

キリシタン全盛期時代に信者や茶人の好みに合うように

古田織部が創案した【キリシタン灯篭】

竿は織部灯篭で字形はなく彫像のみ、中台は灯篭の笠を逆さに

使用した六角形、中央部に作り出しがあり、その上に六角の

火袋があり、各々の面に地蔵尊が浮き彫りされ、六体地蔵と

なっていて、この部分は鎌倉時代の物と推測。

庭園作庭時に、何処からか持ち運ばれ置かれた灯篭だと

説明文がありました。

 

途中の廊下には

 

石徳五訓

 

何事が有っても沈着冷静で悠然と構えているけど

反面、趣を添え人心を和らげる石 …

 

書院は、1903年(明治36年)

永平寺・64世 森田悟由禅師が地方寺院への旅程の途次に

立ち寄るに際し建てられたものです。

 

 

書院からの眺め

目線を下げると、優しいお顔のお地蔵さま。

 

 

 

由緒ありそうな襖には、説明文が無かったので ??

 

 お庭を愛でながらゆったりと喫茶を楽しむことも

 出来ます。

 

        以前から気になっていた青岸寺

           昨日、庭園拝見に行ってきました。