かっては、女人禁制であった高野山に対し女性の参拝が
許可されていた 真言宗室生派の大本山・室生寺
山号は 宀 一 山(べんいちさん) 檉生山(むろうさん)
西国33ヵ所観音霊場(8番札所)の納経に来訪以来 15年振りです。
室生川に架かる太鼓橋を渡り受付を済ませ仁王門へ
両脇に阿吽の仁王さまと今の時期には【シャクナゲ】の花が
出迎えてくれます。
仁王門を潜ると、蛙の合唱が聞こえてきましたが姿は見えず
バン字池と名付けられた池からのよう。
梵字バン …
生まれ年の干支ごとに守護してくれる仏様(本尊八神体)を
一文字で表したものです。
因みに、この池は未・申の守護神・大日如来さまだそうです。
バン字池の直ぐ前には鎧坂と名付けられた石段
自然石が積み上げられた様が、編み上げた鎧の様に見える
ことから名付けられたそうです。
石段を上った先には 金堂(国宝)
前に張り出した部分を床下の束柱で支えている懸造
寄棟造のこけら葺きの屋根に、新緑とシャクナゲそして
ハナズオウが色を添えと、どちらから眺めても風情のある
光景です。
金堂では、特別拝観期間中でした。
画像は拝借
間近く、釈迦如来立像・薬師如来像・文殊菩薩像を拝観
カメラでの撮影とスケッチは不可 携帯は可でしたが
上手く撮れていなかったので映像は拝借しました。
弥勒菩薩像を安置している弥勒堂(重要文化財)
ハナズオウ
赤味を帯びた紫色の小花がびっしりと華やかな風情です。
石段を上り 本堂・灌頂堂(国宝)
ご本尊は、如意輪観音菩薩さま
本堂で参拝を済ませ左側の石段を見上げる先に 五重塔(国宝)
五重塔は、室生寺では最古の建造物と言われています。
高さ 16.2m、屋外の五重塔では我が国最小の塔で、弘法大師の
一夜造りとの伝えがあるそうですが …
五重塔と比べ脇の杉が如何に巨木かです。
石段を上り切って振り返り見る五重塔も良い感じです。
更に石段を上ると → 奥之院 御影堂
迷いなく進んだのですが …
下って、その先の門を潜り先に進むほどに …
そう言えば、バスの運転手さんが
「奥之院は、とても大変だから行かないよう」なんて言ってたっけ …
すれ違った方に、「奥の院へ行かれました」ってお聞きしたら
赤い橋(無明橋)までだったと言われた方、言って来たと言う方も。
この時点で少し気持ちが揺れ動きます。
でも、行きたいと思う気持ちもありと …
前に行かれている方が行ったらと付いて行こうと思っていたら
この方、引返してきました。
「上を見て心が折れた」っての一言でした。
聞くと見るとはでと確かめに行きました。
真っすぐ伸びる石段は、確か370段だったと思うけど
上るのは良しとしても、大分疲れた我が足は下る時が不安
一瞬、そう思ったら真っすぐ伸びる石段に何となく威圧感を
感じてしまい意欲が無くなってしまいました。
奥之院には
弘法大師空海像をお祀りする御影堂(大師堂)に参拝をと
思っていましたが残念ながらでした。
山岳寺院・室生寺は
仁王門を潜り奥之院までの石段は700段だそうです。
今回は、
龍穴神社~奥宮と行ってからの室生寺だったので
平坦な道ならまだしも石段続きは少々無理でした。
この後、磨崖仏の大野寺へお寄りしました。