9月17日(土) 名古屋発 参加人員・24名
一泊二日のハイクです。
一日目は 塩の道の特徴を全て体験出来ると言う
千国越えのコースです。
松沢口よりスタートです。
曇天ですが
先回見られなかった白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳)
北アルプスの山々を見ながら 初秋を感じる景色の中を
300mほど行くと 前山百体観音群(小谷村・親の原)へ
年月の経過で今は 80余基
弘法大師像の台座には1858年(安政5年)の銘文があります。
前山から沓掛へ
比較的なだらかな林道 その切れ目に広がる白馬連山
街道沿いに唯一現存する 塩倉と牛方宿(千国正幸家旧宅)
塩倉は
牛馬の塩荷物を保管した建物で大網宿から移築復元されたものです。
牛方宿は
江戸時代に千国街道を往来した牛方・歩荷が疲れを癒した
木賃宿です。
街道一難所と言われた 親坂へ
弘法の水飲み場
馬用と人用の二つの石船の水飲み場 今でも清水が湧き出ています。
雨に濡れると石の色が赤く変わるという錦岩
かってこの急坂が通学路だった頃の名残の街灯です。
街道沿いに 牛の手綱を結ぶ穴がある牛つなぎ石
重荷を背負った牛が歩きやすいように敷かれた石が残っています。
親坂石仏群
親坂を下り平坦な道を進むと 千国の庄史料館(千国番所)へ
慶長年代より松本藩の出先機関として
街道の中心に位置する千国の庄に関所が置かれていました。
桝形になった道 遥か先の尖がった山は館山
手前右側に進むと旧善光寺道 50kmの起点です。
1790年(寛政2年)建立 秋祭りのささら踊りが有名な
千国諏訪神社
塩の道沿いに在る保育園
平日だと園児たちが手を振ってくれるそうです。
高遠石工の作と言われている 西国三十三番観音
曹洞宗慈眼山源長寺 下から仰ぎ見て先に進みます。
田園風景の中を歩く姿 長閑そうに見えますが・・・
緩やかですが上り坂です。
大別当の集落に在る 庚申塔・観音さまの石仏群です。
小土山の鍾馗さま
身の丈2mほどの線彫刻 何時の作かは不明
右手に破魔の剣 左手に八苦(生・老・病・死の四苦と愛別離苦
怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦)を抑え辺りを睨む姿
魔除け・火除けの神様です。
鍾馗さまの死因は
科挙(エリート官僚を選抜する制度)の試験に落第して
自殺をしたそうです。
因みに
お釈迦さまの死因は きのこ料理が原因で亡くなられた?
(ガイドさんの談で驚きです)
小土山の石仏群から 三夜坂へ
工事中で通行止めでしたが 特別に通らせて貰いました。
途中ロープを持っての下り坂でした。
明治の初めに建造された茅葺屋根・入母屋造りの建物
村役場でした。
昭和48年からは小谷村郷土館として
日本最古の恐竜の足跡化石が展示され
小谷の民族・歴史・考古学の資料館です。
虫尾集落の見晴らしの良い地に 虫尾の阿弥陀様
母乳の出ない母親たちの信仰を得た阿弥陀さまです。
今日 最後の下り坂を下りると 下里瀬 ゴール地点です。
少々きつい上りもありましたが 下り坂の多かった千国越えでした。
17時30分 薄暮の迫る中 栂池高原のホテルへとバス移動
ゆっくりと温泉に浸かり
お疲れさまと明日の英気を養うとビールで乾杯
残念ながら 明日は雨・・・