高雄山(標高・342m)の中腹にある 山岳寺院・神護寺
鮮やかな青もみじに彩られた清滝川に架かる赤い橋・高雄橋を
渡ると 神護寺参道の石段へと 駐車場の方が 「350段です」って。
なだらかなそうに見えて きつ~い!
奥に楼門らしきものが見えてきました。
阿吽の仁王さまではなく 「持国天」 「増長天」の楼門です。
此処より拝観料・500円です。
開放感のある広い境内に 期待感が増してきます。
781年(元応元年)に 平安京造営に尽力した和気清麻呂が
河内国(大阪府)に建てた神願寺を移したとされています。
この石段を上って行くと 和気公の霊廟があります。
1623年(元和9年)に再興された 毘沙門堂・五大堂の先に
金堂の姿が見えてきました。
数えました。 この石段は45段でした。
やっと 全貌が見えてきました。
和気一族は この寺に叡山の最澄や空海を招き活躍の場とされ
空海は14年間住持をされ 真言宗立教の基礎を築かれた所です。
弘法大師を初代としての神護寺は
平安時代の災害のため殆どの堂塔を焼失してしまいました。
荒廃を嘆いた彼の「刃の験」文覚上人により再興されました。
後に 応仁の乱の兵火で再び焼失しましたが 豊臣・徳川家により修復され
金堂は 1935年(昭和10年)に新築 昭和の名作といわれています。
「宝物虫払い」と言われる特別拝観は終わっていましたが
本尊木像薬師如来さまを元に平安時代前期から鎌倉時代の
寺宝を数多く所蔵されています。
1935年(昭和10年)に新築された 多宝塔
閼伽井(あかい) 空海が掘ったと云われています。
青もみじに染まりながら地蔵院を通り過ぎると視界の広がる景色
厄除けと刻印された素焼きの皿・かわらけを谷間に流れる
清滝川をめがけ投げます。
此処は かわらけ投げの発祥の地だそうです。
文覚のゆかりの地を偲びたいと
三尾の一つ・高雄に在る神護寺に行ってきました。
ここは 関西でも屈指の紅葉で有名な所ですが 今の時期の
素晴らしい青もみじの良さも観賞大です。
三尾といわれる 槙尾・栂尾も巡ってきました。