「新猿の惑星」

小学生時代に観た時は、「ひでえ映画・・・」とか思った。
猿の惑星のあまりにも衝撃的なラストに比べちゃうからね。
バジェット的にもショボイ続編だし、
でも、シリーズ中では「続・猿の惑星」が最悪で、
ティムバートン版が映像の迫力だけで内容だと2番目にヒドイと俺的ランキングでは思う。
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これは「猿の惑星・征服」と「最後の猿の惑星」 に続く布石、伏線とみると結構観れるし、
観点を変えて、追われる側と、追う側の双方の正義感や、それぞれの味方の倫理ってものをスイッチして観る事もできる。(双方ともラストにカタルシスは無いが)
いいかげん年も食った俺は第三者的にモノを観るので、没頭や心酔というものは最早無いが、岡目的な面白さがこの作品にはあったんだなと思った。
それも結果的に先の作品のオチも理解していての話だけどね。
コーネリアスの「人は人同士殺しあう」って表現もあるが、
現在の類人猿研究の結果、草食のゴリラは非常におとなしい存在で、
比べて遥かにチンパンジーが凶暴で
仲間同士でのリンチで殺しあうこと、
小さい猿を群れでの狩りをして殺して食うこともは事例報告されている。
この辺はアメリカ人のキングコング以前からのゴリラ差別だよな。
しかも、実際のゴリラは猿の惑星にできるほど繁殖するどころか、
現地の人間どもが殺して食料にするので絶滅寸前。
比べて、当時冷戦下だったこともあり、この作品中でも表現されているんだけど、
確かに地球を70回も壊してもお釣りがくる程の核兵器を所持してる危険で愚かな奴等ほど、先に滅んだ方が地球に優しいよな。(巻き添えは簡便してもらうとしても)
しかも、そもそも猿の惑星の猿ってのは原作者ピエール・ブールがマライ半島のゴム園で、アジア人を使役した事と、日本人に捕虜になった経験から書いたってのは有名な話で、そもそも差別に基づいて書かれているものだから、大戦経験者世代のフランスやアメリカ人はゴリラ同様にアジア人を見てたって証拠でもある。
だけど、このシリーズが続くほど猿とヒトとの対立の方向と、友情ってのが描かれており、最終的結果から、アイツラもそういう考えに変わってきてるのかなーとは思いたくもなる。
まぁ日本でも無謀精神論世代には鬼畜米英って教育がかつてあり、
敗戦後の欲ボケ唯物主義の団塊世代はポチ外交なわけだが、
俺らベビーブーマーにはとっくにそんな意識は双方ないし、
実際、人殺し教育とか受けていた連中は江戸時代のシグルイな侍と同じで、
どっちの国の世代から見ても、もっとも残虐な生物達に映るんじゃねーかなー。
時代だの世相だのがどうであれ、魔女狩りやった奴らを正当化する方法なんてないし、無知無学って事が如何に愚かで悲劇しか生まないかだってことだよ。
ともあれ、バートンのPLANET OF THE APESがバッチリのラジー賞最低リメイク賞、チャールトン・ヘストン最低助演男優賞だの取ってる一方で、
この作品じゃ例え当時のレベルのSFや特殊メイクでも
キム・ハンター演じるヒロイン、ジーラの表情や演技などが圧巻!
ジーラは愛嬌があり、優しく、賢く、そして強い女性だ。
吹き替えなので山田康雄さんのコーネリアスも懐かしかった。
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