「大草原の小さな家」 | アニメ、映画、特撮を合法的に無料で楽しむ

「大草原の小さな家」



ローラ・インガルス・ワイルダー, 恩地 三保子, ガース・ウイリアムズ

大草原の小さな家世界傑作童話シリーズ―インガルス一家の物語 2



大草原の小さな家 ― インガルス一家の物語(2)
大草原の小さな家 ― インガルス一家の物語(2)ローラ・インガルス・ワイルダー ガース・ウィリアムズ

福音館書店 2002-08-07
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「大草原の小さな家」 (Little House on the Prairie)
  ローラ・インガルス・ワイルダー著 福音館書店


 なんで書籍のレビューやねん!という突っ込み入るところですが、D&Dのドミニオンの運営等の演出資料として、開拓者の生活描写の資料がなんかないかなぁ・・・ってな動機で読んだので、TRPGがらみです(W

まぁNHKのドラマで名前は多くの方がご存知かと思います。故マイケル・ランドン演ずるお父さんは有名ですしね。(マイケル・ランドン自身がプロデューサーになるほど力入ってたドラマでした)
でも、一方でローラ・インガルス・ワイルダーの原作に目を通されてる方は比較してしまうと少ないのではないかと思うのです。(子供達やお母様方が読者の中心でしょう)

はっきり言って、おっさんになってから私はちゃんと読む事になりました。小学生のときから、図書委員長をして本棚に並んでいるのを横に見つつも、整理のときに手にとりつつも、何故だか私は読まなかったのです。
ムーミンとかも割とこのケースの方多そう。こちらはガキの頃に読みました。だからムーミンをカバ呼ばわりする論外な大人は無視しつつも、スナフキンはムムリク族だというのもガキの頃から知っていました)

ムーミン谷の彗星
ムーミン谷の彗星トーベ・ヤンソン 下村 隆一

講談社 1978-10
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たのしいムーミン一家 ムーミン谷の夏まつり ムーミン谷の仲間たち ムーミン谷の冬 ムーミン谷の十一月



言える事は「大人になってからも楽しい本」というありがちなレベルではなかった事です。
「大人こそ読むべき本」(特に仕事に疲れたお父さん達!!)
インガルス家のお父さん、お母さん凄いです!
開拓者なので、済む環境はほぼ自給自足です。で、土地の選定から、家や家具の作成、農作業、牧畜、きこり、狩猟、食料保存、家事(炊事、洗濯、掃除、裁縫)、育児、防犯、消防、あらゆる生活関連業務を全てこなすわけですよ!夫婦二人だけで! (書籍シリーズ中盤以降、脱穀機が出てきて便利になったとか、街の物資の豊かさとかが描かれますが、なんかそっちの方がつまんないです) 自分で木を伐採して、板を作って、フローリングの床を子供達の足に刺が刺さらないように「斧だけで」磨くとかお父さんやっちゃうんですよ。
人間こんなに何でも出来てたのに、何にも出来なくなっちゃったんだなぁとか思ってしまいます。
(祖母は風呂の釜炊きも、布団の打ち直しもしていた人なので、このスキル喪失は昨今に急激な速度で起こったことと立証できます。その祖母も今はソーラー風呂に羽根布団なのですが。)

で、クリスマスにこの本を引用して何が言いたいのかというとある「あるプレゼント」についてです。

クリスマスの日に大雪で近くの川も増水し、子供達は「サンタが来れない事」を心配します。
そこに、ずぶ濡れになったお隣に住むエドワーズさんが現れます。彼は街でサンタに会って、プレゼントを預かったと子供達に言いプレゼントを子供達に渡すのです。
ここが私が大人にこそ読んでもらいたい所です。
詳細を述べるとこうなのです。
このエドワーズさんは街に行く用事があってプレゼントを代わりに買ってきたのですが、
数キロ先に済んでいるお隣さんの子供達の為に、
クリスマス当日にプレゼントの「ブリキのカップとキャンディー」を持って来る為に、
酷寒の大雪の中を増水する川を服を脱いで頭に乗せて渡って来ているのです。命を危険に晒して。
これ、逆に大人が読まないと汲み取れないと思うのです。

贈り物は現代にしてみれば簡素ですが、子供達は非常に喜びます。そこにとても温かみがあります。
この様な条件、状況下で、ここまでの行動をとれる人は、残念ながら、多分もう世界の何処にもいないような気がしてならないのです。

モノは溢れ、飴玉はコンビニに並び、子供はそれには目もくれず小遣いで好き勝手なものを買います。
大人は集合住宅の壁越しに住んでいる隣の住人には無関心で、挨拶すらかえそうとしません。
多くの物質の代価として、家庭や学校に暴力を持ち込む大人や教師が溢れる世界。

でも、私は、「失われたもの」は、まだとり戻せる!と信じているので、これを読んで欲しいのです。

2003/12/25 (130年前のクリスマスに捧ぐ)



ローラ・インガルス ワイルダー, Laura Ingalls Wilder, Ren´ee Graef, しみずなおこ, ルネ グレーフ

絵本大草原の小さな家〈2〉おおきなもりのクリスマス