ネットのニュースで知ったのですが、
乙武洋匡さんがある日、
“友人たちとは、「落ち着いたら、飲みに行こうね!」とメールしあってるけど、いったい何をもって「落ち着いた」と判断すればいいのか…。
しばらくこの状況は変わりそうにないし、「もう、いいんじゃない?」って気もするけど。
>友人のみなさま”
というようなツイートをしたところ、
とあるフォロワーが、
“被災地の惨状を考えたら、とても飲みに行ける気分じゃない。
自分だけ落ち着けばいいんですか?
こんな発言するなんて不謹慎すぎます”
と書き込んできたそうです。
それに対し、乙武さんは、
“でた、不謹慎厨!
「不謹慎」と口にする人のほとんどが、被災地以外の方。
むしろ、被災地の方々からは、「私たちのぶんまで飲んで、食べて、経済を回してほしい」とのリプ多数。
東北の酒を飲むとか、酒代に千円足して、それを募金に充てるとか。
「不謹慎」と家にこもるより、僕らにできることを!”
と返したそうです。
そして、16連射で有名な高橋名人はある日の日記で、
“私は、ランチ日記をmixiで書いていますが、その中のコメントで、「お弁当作れば、その金額を募金に出来るのでは?」というのがありました。
確かにそうかもしれませんが、一人分のお弁当を作る費用って、割とばかにならないですし今よりも早く起きて、お弁当を作る事をしても、私の場合は長続きしないと思っています。
それに、経済もまわしていかなければいけません。
という事で、自分に無理せず出来る事は、今までと同じ様な生活を、少し節約してする事だと思っています。
いろんな費用を節約して、それを募金にまわすという考えもあるでしょうけども募金も必要ですが、経済を安定させるというのも重要な事だと思っています。
経済が安定しなければ、給料も安定しなくなりますし、そうなれば、税金や募金も伸びなくなってしまい復興するまでの期間も、伸びてしまいます。
「募金をして、普通の生活をする」これを実行すればいいのではないでしょうか?”
と書いたそうです。
お二方の考え、
僕は賛成です。
僕も最近、
別の記事にて“不謹慎”という言葉を使った身なので、少々お恥ずかしい気もしますが、
震災をきっかけに“不謹慎”という言葉を使う人がけっこう増えていませんか?
そういう人の中には、
誰かの不謹慎とも取れるような発言を見つけては、
鬼の首でも取ったかのように「不謹慎だ」と言いたがる人や、
揚げ足を取りたがる人も居るのかもしれませんね。
著名人の発言にやや過敏になっている人が増えたのかもしれませんね。
おちまさとさんがブログで、
“不謹慎”という言葉が蔓延していることの危険性を語っていました。
(http://ameblo.jp/ochimasato/entry-10830934123.html)
僕にとっては、彼の考えも頷ける内容でした。
著名人の発言や行動はすぐ世間に知れ渡るので、
一般人以上に慎重にならねばならない部分が有るのも確かです。
が、
自身の信念からの行動・発言であり、尚且つそこに悪意や冗談や身勝手さが無いのであれば、
それは“不謹慎”ではないと僕は思います。
スポーツの試合や、ミュージシャンのライブやCDリリースの幾つかが中止されていますが、
被災者の中には、それらを見たり聴いたりすることで、元気や希望を持つ人も居ると思います。
実際、昨夜のラジオ番組『オールナイトニッポン』では、
レギュラーではないサンドウィッチマンのお二人(宮城県出身)がパーソナリティーとして出演し、
被災地の現状を伝えると共に、被災者を元気づける為に、
様々な楽曲をかけたり、彼ら自身のショートコントを披露したりしていたのですから。
ドリカムの『何度でも』などをかけたり、
“子供たちが笑顔になる為に”と、幾つかのアニメソングもかけていました。
語弊が有るかもしれませんが、
節約と募金をし物資を送り祈ることだけが支援ではないと思います。
エンターテイメントも必要だと思います。
そして、経済を回すことも大切だと思います。
乙武さんと高橋名人の話に戻りますが、
飲酒や外食をすることが、なぜ「不謹慎」と言われなければならないのでしょうか?
今までと同様の生活をすることが、なぜ不謹慎になるのでしょうか?
想像してみてください、
被災地の復興だけを考え、慎ましい生活をし、消費を控えた結果、日本経済が回らなくなる状況を。
ただでさえこの国は不況だというのに、経済が回らなくなってしまったら、
今までの不況よりもっと酷い不況がやって来る危険性が有るのです。
おちさんが、
“例えば美容室に行ったら節電節水にならないからそれは「不謹慎」なのだろうか。
でも美容室からすればそれこそが仕事でありこんな時でも前進せねばとやる気を奮い立たせて現場に行ったにも関わらずそこに来ることが「不謹慎」と言われたらそんなに悲しいことはない”
“「不謹慎」にはハッキリとした境界線がないがどこに境界線を置こうとその境界線の向こうには必ず労働者がいることを忘れてはならないような気がする”
と、ブログに書いていました。
つまり、何でもかんでも控えて慎ましく生活しすぎると、
日本経済に悪影響が出てしまう可能性が有るのです。
だからと言って、買い占めをして良いわけではありません、
その点は多くの著名人が「良くない」と発言していましたし、僕も同感です。
要は、
“節約や募金をしつつも無理はせず、早い復興を祈り、普段のような生活をして経済を回す”ということも、
支援に繋がるのです。
普段の生活をすると被災者に対して心苦しく思う人も居るでしょうが、
こちらが無理をしすぎると、逆に被災者が心苦しく思うかもしれませんから。
というわけで僕は、
そのように生活するつもりですし、
当ブログでもこれまで通り、生活(食事など)や趣味のことを書いていきます。
もしそれで誰かに「不謹慎だ」と思われても、
それはそれで仕方ありません。
それは、お互いの価値観が違うだけなのですし、
それぞれが“良い”と思う支援の手段を用いれば良いのですから。
そこに悪意や冗談や身勝手さが無く、法に触れていなければ、それで良いと思います。
なので、
反論をしてでも自身の価値観を僕に押し付けようなどと思わないでくださいね。
僕も、自身の価値観を押し付けようなんて思っていませんので。
※反論等は一切受け付けません。