震災による死傷者や行方不明者が日に日に増えており、被災地の殆どの街が壊滅状態で、
報道を見る度、心が張り裂けそうな思いです。
被災者の方々の、
地震への恐怖や不安が1日でも早く拭えるよう祈っております。
日本は今、そんな大変な時だというのに、
元十両(大相撲)の日出ノ国氏が11日、不謹慎なブログをアップしていました。
内容は以下の通り。
『大相撲を開催しないから!』
相撲は神事でもあり、四股を踏むと言うのは、四股と言われる魔物を踏みつける意味があるのに……。
場所を開催しないから、こんな大地震が起きるんですよ!!
相撲の神様が怒ってる!
力士は、新築の家を建てる土地でも地鎮祭に呼ばれてその土地で、四股を踏むんです。
早く、場所を開催して下さい。
ごっちゃんです
色々と考えがズレていますね。
まず、“大相撲を開催しないから大地震が起きた”という発想。
そもそも大相撲を開催しなくなった理由は、相撲協会や力士たちの様々な不祥事だというのに、
それを棚に上げるとは…。
しかも大地震は“相撲の神様”の怒りによるものと言い出す始末。
相撲の神様が、不祥事を起こした相撲協会と力士たちに怒らず、
何も悪くない国民に怒りの矛先を向けるだなんて、そんなの神様じゃないですよ。
そして、「ごっちゃんです」という締めの言葉。
わけのわからない理論を展開したのちにそんな言葉で締めるだなんて、
被災者だけでなく国民全員が気分を害しますよ。
案の定、彼のコメント欄は炎上しまして、
翌12日に彼は謝罪ブログをアップしたのですが、
それが、火に油を注ぐような内容だったんですよ。
内容は以下の通り。
『すいませんでした』
私は、震災にあった1人です。
家の瓦も崩れて…
多くの方の気持ちを考えないでコメントしてしまい、本当にすいませんでした。
相撲を愛するが為に、不謹慎な発言を心からお詫びいたします。
いい歳した大人なのに、謝罪の仕方を知らないようです。
まず『すいませんでした』というタイトルからしてダメですよ。
社会人が公の場で謝罪するなら、
「すいませんでした」ではなく「申し訳ございません」が適していると思います。
記事冒頭の「私は、震災にあった1人です。 家の瓦も崩れて…」という文章は、
まるで“私も被災者なのだから”と同情を求めているように受け取れてしまいます。
震災では亡くなった方々が居ますし、家が倒壊した方々も居るというのに、
瓦が崩れたくらいで“被災者”と言ったら、謝罪が許されないどころか逆効果です。
そして、「相撲を愛するが為に、不謹慎な発言を心からお詫びいたします」という文章。
被災者や亡くなった方々の中にも相撲ファンが居るというのに、
「相撲を愛するが為に」なんて言葉は失礼です。
まるで保身しか考えていないような言い分です。
と言いますか、これはもはや言い訳のオンパレードであり、恥の上塗りです。
「不謹慎な発言を心からお詫びいたします」という言い方も変です。
「不謹慎な発言をしてしまったことを心からお詫び申し上げます」ならわかるのですが。
彼は、謝罪とは言い難い謝罪をして、
尚且つ、11日にアップした『大相撲を開催しないから!』を削除したんですよ。
本人としては“不謹慎な記事を削除しなかったら失礼だ”と思ったのかもしれませんが、
そういうことをしてしまったら、まるで“無かったことにしよう”と考えているように受け取れてしまいます。
炎上が治まらない中、
彼は今日(13日)も新たに謝罪文をアップしていました。
内容は以下の通り。
『猛省しております』
この度は、この時期にこの場面で不適切で不本意なコメントをし、誠に申し訳なく思っております。
多くの方に、お叱りを頂き深く反省するとともにお詫びいたします。
ごめんなさい
私ごときの、ブログにてこれだけ波紋が広がると思っておらず、皆様にご迷惑をおかけしました。
また、災害の1日でも早い復興と多くのかた達の無事と安全を、心から願っております。
本当にごめんなさい。
更に逆効果な内容ですね。
彼は“不本意”という言葉の意味をわかっているのでしょうか?
“不本意”とは、“本心からではない”という意味ですよ。
仮にも人前に出る仕事をしておきながら、その立場をわきまえず、
公の場で“本心からではないこと”を発言するだなんて、
自身の言葉に責任を持っていないように受け取れてしまいます。
それに「ごめんなさい」という言い方。
12日の記事での「すいません」という表現も良くないというのに、
いい歳した大人が公の場で「ごめんなさい」という言葉で謝罪するなんて…。
普通、謝罪で「ごめんなさい」を使うのは子供くらいですよ。
「私ごときの、ブログにてこれだけ波紋が広がると思っておらず」という文章もまるでダメですよ。
この文章によって相手には、“自身の発言に責任を持っていない”と受け取られてしまいますし、
「私ごときの」という言い方は必要以上にへりくだってるようで、あまり良い印象を受けない気がします。
たとえ本人に謝罪の意思が本当に有ったとしても、
謝罪の仕方を知らなければ、相手を更に怒らせるだけです。
ですから、ブログのように不特定多数が閲覧できる場や、その他の公の場では、
適した言葉を選び、自身のその発言に責任を持つべきなのです。
※批判・反論は一切受け付けません。