北京オリンピックに出場する日本の水泳選手の水着問題は無事解決したようですね。



連盟がすんなりOKを出すのか不安でしたが、



やはりああもたくさん新記録が出てしまうと認めざるをえませんからね。



結果的に『選手それぞれが着用する水着を選んで良い』ということになったようです。



その際、特定のメーカーと契約していたり社員だったりする選手も自由に選べるのか不安視されていましたが、そこも大丈夫だそうです。



そこに関して、とあるメーカーが

「他のメーカーの水着を着用しても、違約金などのペナルティは発生しません」
と明言したようです。



ペナルティ?



もしそんな物を課そうものなら、メーカー自体のイメージや株が下がりかねないですよ。



そんなことは『心の狭い人間のすること』です。



「いくらスピード社の水着の性能が良かろうと、連盟と契約してないからダメだ」
などと言って、いざオリンピックでメダルを取れないどころかタイムもイマイチな事態になったら、それこそ馬鹿らしいですからね。



何はともあれ、良い方向へ無事解決してホッとひと安心です。



が、北島康介選手のライバルとも言われているハンセン選手はどうやら自身が契約しているNIKE(ナイキ)の水着を着用することが濃厚なようです。



ま、あちらの国は日本以上に『契約社会』ですからね。



とあるコメンテーターが

「全ての参加選手が同じスピード社の水着を着用しなければスポーツマンとして平等じゃない」
と言っていました。



確かにその通りです。



スピード社の水着を着用した選手とそうでない選手とが戦って、前者が勝てば

「スピード社の水着を着用したから勝ったんだ」
と言われかねません。



スポーツマンとして、同じ条件で戦わなければ平等ではありません。



昔、カール・ルイス選手が良い記録を出した際、彼が履いていた『とても軽いスパイク』に関して

「それを履いたから勝てたんだろう?」
と、心無い記者に指摘された時、



彼は

「スパイクは誰もが履けるが、僕だからこそ記録を出せたんだ」
と答えたそうです。



全くその通りです。



スポーツは道具が戦うのではありません。



選手が戦うのです。



それが、北島康介選手がこの間大会で着ていたあのTシャツにプリントされていた、

『泳ぐのは僕だ』
というメッセージに通じるわけです。



全ての参加国選手を同じ条件にするのが簡単ではないことはわかります。



ですが、そうしなければ意味が無いと思います。