僕の地元でも硫化水素自殺を図って亡くなったかたが出てしまいました。



27歳の女性でした。



車中で亡くなっていたらしく、ダッシュボードに



『硫化水素発生中』
という貼り紙がしてあったそうです。



家族宛ての遺書も有ったそうです。



女性の遺体を発見したのは、残された家族(親)でした。



何が女性に『自殺』という決断をさせてしまったのかは知りませんが、



27年生きただけで人生に絶望するなんて、残念としか言いようがありません。



現代の平均寿命はおそらく80歳前後だと思うので、27歳なんて『まだスタートしたばかり』です。



せっかく親から授かった命を、粗末に扱って自身の勝手な都合で人生の幕を降ろすなんてけして許されません。



親より先に死ぬなんて…、しかも自身で命を絶つなんて、親不孝だと僕は思います。



“自殺をすれば全てが終わり、全てから解放される”と思っているのかもしれませんが、僕はそう思いません。



残された親の心には、それからの生涯、“子を自殺で失った”という記憶や後悔が残るんです。



子の幸せを願い愛情を注いで育ててきただろうに、それが『自殺』という結末になるなんて、ホント親不孝者です。



27年しか生きてないのなら、まだ幾らでも『逆転』の余地は有ったのではないか…と僕は思います。



たった27年で『全て』を見てきたような、『全て』を悟ったような気でいてほしくありません。



良くも悪くも何が起きるかわからないから人生は面白いと思います。



なぜそう考えることができなかったのでしょうか?



一生のうち良いことと悪いことは半々有るとよく言われており、良いことのあとには悪いことが、悪いことのあとには良いことが…とも言われているので、自殺なんてしなければやがて良いことが起きていたかもしれないのに…、ホント残念でなりません。



あと、硫化水素自殺をする人はよく自殺の現場に『硫化水素発生中』という貼り紙をしますが、もしかしてそうしておけば迷惑がかからないとでも思っているのでしょうか?



そんなことはありません。



以前、団地で硫化水素自殺を図った人が居た時に、自殺した人は貼り紙をしていましたが、周りの住人のかたが硫化水素のガスによる体調不良などで病院に運ばれたりしたんです。



下手すると巻き込まれて亡くなる場合だって有るんです。



それに…、自殺をしたあとには、現場を調べる警官や、場合と状況によって出動せねばならない救急隊員や、近隣住民や、葬儀を行う業者などに迷惑がかかります。



そして何より残された親や家族に迷惑がかかります。



葬儀を行う業者はともかく、寿命や病気以外で亡くなると、多大な迷惑がかかります。



前々から言っていますが、いかなる理由が有ろうと自殺はいけません。



助けてほしいならそのようにハッキリ意思表示してください。



言葉で伝えてください。



自殺を図る気力が有るなら、他にもできることが有るはずです。










…と、これだけ言っても、人に『心』が有る以上は自殺やイジメや犯罪や戦争などは無くならないでしょうけれど。



そこがまた悲しい所でもあります。