この件に関しては書くつもりは無かったのですが、やっぱり書くことにしました。










昨夜テレビで放送されたスペシャルドラマ『死ぬんじゃない!』を、皆さんはご覧になりましたか?



ご覧になっていないかたの為にご説明しますと、このドラマはノンフィクションです。
つまり実際にあった話です。



何年か前に、とある街の踏切で自殺しようとした女性を助けて亡くなってしまった警官の話です。



この警官・宮本さんは街の人々の支えになりたい為に出世を選ばず、ずっと交番勤務をしていました。



宮本さん一家がある日テレビで『日本に留学で来ていたかたが駅のホームに落ちた人を助けて亡くなった』というニュースを観ていた時、



息子さんが
「俺にはできないなぁ」
と言うと、宮本さんは
「正義も大切だが命はもっと大切だ」
と言いました。



そのニュースから何日か後、



宮本さんが勤務する交番の近くに在る踏切で、



遮断機が降りているというのに女性が踏切の中に入って行きました。



自殺を図ろうとしていたのです。



宮本さんは一般人と共に女性を踏切の外へ出し、交番へ連れて行きました。



事情を聞こうと宮本さんが席につこうとした時、新たに別の電車が来ることを知らせる警報器の音が鳴りました。



女性は隙をついて交番を飛び出し、再び踏切に入ってしまいました。



宮本さんは慌てて追いかけ、もう一度女性を踏切の外へ出そうとしました。



しかし女性は先ほど以上に抵抗をしました。



そうこうしている内に二人は駅ホーム下の線路に来ていました。



ホームの下には避難スペースが有るので、宮本さんは女性をそこへ押し込みました。



その直後、宮本さんは電車に轢かれてしまいました。



意識不明の重体で病院に搬送され、ICU(集中治療室)に。



それから街の人々は宮本さんの回復を願い、手紙や千羽鶴や花などを送りました。



数日後、宮本さんの奥様が意識が無いままの宮本さんに、女性が助かったことを伝えると宮本さんは息を引き取りました。



まるでそれまで女性の安否を気にしていたかのように…。






本当に立派な人でした。
(ρ_;)



以前から思っていましたが、自殺はやっぱりダメです。



いかなる理由や事情が有ろうと、ダメです。



「こっちの気持ちも知らないクセに」
と、自殺を図る人はよく言います。



知りたくも有りません。



人生にはツラいことが有って当たり前です。



挫折を味わったりする度に死にたいとか思ってたらキリが有りません。



人生とは挫折を乗り越えるモノでもあります。



「死んだって誰かが迷惑するわけじゃないだろう」
と、自殺を図る人はよく言います。



手段が何であれ、自殺をすれば迷惑を被る人は居ます。



明日や明後日や、1日でも長く生きたくても病気や飢えなどで生きられない人が世界中にたくさん居るというのに、長く生きられる人が自身の命だろうと勝手に止めることはダメです。



それに、ある人が言っていましたが、自殺とは『自分という人間を殺害すること』です。



つまり自殺は殺人です。



罪深いのです。



せっかく受けた『生(せい)』を自身で止めるなんて、神に逆らっているようなものです。



とにかく自殺はダメです。



ツラいことだらけでも頑張って生きていれば良いことが有るはずです。



自殺願望が有る人に、自殺がどんなに良くないことか気づいてほしいです。