上のイラストは羊毛を一本拡大したものです
羊の毛は複雑な多層構造で
成り立っていて、ハイテク繊維も追随できない
繊維の中の王様のような存在です(*☻-☻*)✨
その数実に3000種以上とも言われています
上と下の写真は羊の種類ごとの毛のひと束ですが
どれも波打ち縮れています。
この縮れをクリンプと呼びます。
細かい縮れの細番手のものは服地やマフラーに、中ぐらいのはブランケットやショール、そして大きい縮れのものは敷物、というように用途によって適した羊がいます。
空気を含んで暖かさを生み出します。
人間の髪の毛でいうとキューティクルみたいにウロコ状のスケールと呼ばれる表皮で覆われていて
これがルーパーみたいに開いたり閉じたりして湿度調整をしているわけです。
ウールの靴下を履かれる方はわかると思いますが
汗で濡れたままで布が冷たい感じにならないですよね。それはウール自身が湿度調整してくれているからです。さらに速乾性が高い。綿とウールだと断然乾きが早いのはウールです。
呼吸してるんです♡ウールって!
(=´∀`)人(´∀`=)
このセリシンをアルカリで溶かしてやるといかにもシルクらしい光沢のあるピカピカなフィブロイン繊維が現れるというわけです。
冷えとりでは一枚目にシルクの五本指を履きますがこのフィブロイン部分に指の間からの毒素が溜まっているのだなあと今度から想像してみて下さい。笑
長くなりますがもうひと息。
休み休み読んで下さいね。
⬇︎こちらは綿の構造図
速乾性という点でウールに劣ります。
なのでコットンの方が足が濡れたままのように感じてしまうんだろうなというのが個人的見解です。
水に濡れた時の方が強度が増す性質があります。
丈夫な繊維だからジーンズや野良着もそうだし
カラダをよく動かす労働作業着には綿が多く使われてきたのでしょう。
またアルカリにも強いので、久留米絣などアルカリの高い藍液に何度も染め重ねて美しい布を織り上げるのに最適な繊維だったのでしょうね。
今、藍を建ててウールと綿を染めても
相性の良さは綿だというのが実感としてよくわかります。
こんな風に基本的に自然素材は
吸湿性に優れているものだという事がよくわかりますね。
冷えとり靴下はそれぞれの繊維の特徴をうまく活かして交互に重ねる事でカラダからの不要なものを足からバケツリレー式に汲み出しているのです。
ハイテク技術をいくら駆使しても
いまだに自然素材を超える化繊はないと思います。
季節柄、化繊の肌着を着ている方も多いと思いますが、静電気すごくないですか?
なんとなく皮膚呼吸しづらくてムズ痒かったりしませんか?
一度自然素材のものに替えてみて下さい。
本当に暖かいのはどちらなのか?
きっとわかると思うし、何よりカラダが
喜びますよ。
カラダの声にもっともっと耳を傾けてあげて下さい
あなたの為にいつも色んな事を
気づかせようと頑張ってくれています。
それがいわゆる色んな症状なんです。
薬で一時的に抑えても根本に気づかない限り
繰り返されるだけ。
カラダからあなたへの愛、
あなたからカラダへの愛はどうやって伝えますか?
思い思われ自分と仲良くなる事が
心身と内外の健やかさに繋がると思います。
長々と最後までお読みくださり
ありがとうございました。
*参考文献【繊維のふしぎと面白科学/山崎義一著】より断面写真、イラストをお借りしました。
*クリンプ写真は私物です。