レガッタ・ストーリカ(Regata Storica)、船の祭りです。
酒の一滴は大河の一滴

同じくヴェネツィアで有名な「カーニバル(Carnevale)」に勝るとも劣らず魅力的です。
死ぬまでに一度はぜひ見に行きたい!


イタリアはヴェネツィアで開催(9月の第一日曜日午後)される、最も大きく華やかで、市民が熱狂する祭です。


第一部では、海運国家ヴェネツィア共和国全盛の頃の姿を彷彿とさせます。
酒の一滴は大河の一滴

時代衣装に身を包んだ当時の総督、貴族、漕ぎ手達が乗る、美しい祭礼用大型ゴンドラ船団が登場。街の中央を流れる大運河カナル・グランデにて華麗なるパレードを繰り広げます。
酒の一滴は大河の一滴


第二部は、中世から今日まで続くレガッタ(ゴンドラレース)。
ペア・6人漕艇・エイト・クライマックスはゴンドリエーレ2人によるシングルレース。
酒の一滴は大河の一滴

カヤック乗りのわたしは、いつでも船に目がありません。


レガッタもおもしろそうですが、ここで最も興味を引くのは第一部のパレードです。
古の街並みを背景に、カラフルな大小ゴンドラが、碧い運河一面を埋め尽くす光景は圧巻です。


船体両舷を埋め尽くす金銀の装飾、神話や伝説のような船首・船尾の特徴的な意匠。
夢か現実か、ここは中世か現代か・・・・・ワンダーランドに迷い込んだ気持ちになるに違いない。
酒の一滴は大河の一滴

そういえば6月4日、英国女王在位60周年祝典では、豪華な王室専用船をはじめ、1000隻もの船がテムズ川を埋め尽くしました。
まさに英国王室ならではですね。・・・・・・いろんな意味で。


あの光景もなかなかレアな見応えはありましたが、わたしはやっぱり、レガッタ・ストーリカ推しです!
酒の一滴は大河の一滴

もし日本の祭りで例えるなら、伝統レースの祭典ということでは沖縄「ハーリー」っぽいかな。
でも水上パレードの光景は、百隻あまりの船が大川に浮かぶ大阪天満「天神祭」でしょうね。
中世装束の時代行列という意味では、これは陸上ですけど京都「葵祭」にも近い。


しかしよくよく考えてみれば、日本の祭りというのはクオリティが高いですね。


娯楽的・芸術的要素の充実はもちろんのこと、厳粛な神事であり、価値ある文化遺産であり、調和・秩序を重んじつつ、心身を鍛え、大胆な荒々しさも併せ持つ。あれこれ欲張りですね。
しかし何事にも手を抜かないストイックさを感じさせます。


まさに JAPAN!!!


でも外国の祭りも大好きです。ところ変われば品変わる。
違っていること、それ自体がすばらしいですね。