岩波さんのプログラムに通った人がやってよかったというルーツ分析と整理作業について書いていきたい

 

とっくに卒業した俺だけど、ルーツ分析をまじめにしっかりやるのとやらないのとでは、これから先、生きていく上で楽になるか、ずっと重しを抱えて生きるかの差が出てしまう。

でも、やれば楽になる、という保証はない。

 

なぜかというと、楽になるってことは、トラウマや原因が消化できたと言うことだから。

つまり、途中経過にいたっては、つらい思いをしなくてはいけないこともある、ということ。

抑うつ状態にある人にとっては、それはとてもつらい。

傷口を広げるかのように思える。

 

かといって、生きづらさや悩みに至る原因をはっきり脳が理解しないと、いつまでたっても、同じことの繰り返し(不安のぶり返し)をやることになる。

そのときのモチベーションの保ち方がとても重要になるから、俺の体験から得たことを書いていきたい。

 

岩波英知さんのルーツ分析・整理作業は、精神的に追いつめられているときにはやらないこと(整理が進んできたなら、やってもいいと思う。落ち込みの原因は自分のルーツにあることを再確認することで、気持ちが飲まれなくなる)

先生に会える日が間近なとき、もしくは会った直後あたりにやるといい(精神的に強くなっているときだったり、我慢できる日数だから)

 

その当時、自分がどれだけ精神的に抑圧され、様々な不安や苦しみ、孤独、焦りに飲まれていたか、そこを克明に書く(事実の羅列よりも、その事実が自分の感情にどう悪影響を与えたか、それがその先、どう肥大化していったのか)

一度分析したら終わりではない。常に整理する作業を行うこと(気持ちが余裕ある時に)。後からわかってきた原因や事実が実は大きかったりする。そしてそれがわかっただけでも気持ちが楽になったりする。

自分の分析した文章を読んで、気持ちが揺り動かされたら、トラウマ処理が自動的にはじまっている。何にも感じなかったら、まだ心に蓋をしているか、直視したくない気持ちが強い。

 

よく岩波先生が「こうなった当然だった、なってなかったらおかしいぞ」というが、ルーツ整理をして、そこに思い至ったら、成功だ。脳みそがどんどん整理され、余裕ができ、何か一本の芯が通ったみたいだった。本格的なトラウマ処理の段階か?

自分の弱点が露呈する状況を味わって、落ち込んだとき、その都度ルーツ整理した文章を読み返してみる。くさくさした心や焦りの感情が、すーっと抜けていく感覚を味わった。一種の精神安定剤、と誰かが言っていたが、そこまでいくと、気持ちの余裕が生まれてくる。

さらに進めていくと、「もうやってられねえぜ! 過去の苦しんだ分、これから絶対取り戻してやるぞ!」という前向きな気持ちが出てくることもある。

 

ここまでいくと、ルーツ分析・整理作業が、とても有意義になったことは言うまでもないし、最初は苦しい思いをしてしまった人も、そうなる人間の脳の構造があるから、うまく自分を騙しながら、進めていこう!

あとは、岩波先生が書いてきたルーツ整理の文章を読んで、解説してくれたり、指摘してくれたり、アドバイスをくれる。

解説を聞くだけでも、気持ちが上向いたり、心の重しがとれたりしたから。

 

ほかにもトランス状態に入った後の質がいい余韻の時に、自分の頭の中で、ルーツ整理をすると、ありえないぐらい心が落ち着いてきた。理性の世界じゃなく、もっと深い潜在意識でルーツ分析とトラウマ処理ができるからだと思う。

 

最後に。

あくまで自力でやるルーツ分析は、逆にコンディションを激悪化させる危険性がある。
悪い感情をひどくさせ、抑圧を思い出し、しかも自力で抑えきれないからだ。
だから、あくまでも岩波先生のもとでやるべきだし、深いトランス状態に入れさえすれば、勝手にルーツ分析と整理がなされるものでもある。
精神的自浄作用が勝手に働き、ルーツ整理を脳がし始める。
脳が修復していってくれて悩まなかった頃の脳を取り戻してくれる。

どちらにせよ頭の表面でやってはいけない。
感情が大事だし、感覚で気づいていかなければならない。
だから、トランス呼吸法で別次元の変性意識状態に入ったほうが効果的だし、岩波さんの誘導で脳覚醒トランス状態に入ったほうが、その絶対的に深い感覚、時の流れの変容の中で、ルーツ分析と整理作業ができてしまう。

 

もし自分でルーツ分析をするときは自己責任で、一時的にコンディションが悪くなってもいいという覚悟で(悪化することも織り込み済みだと受け入れて)やっていくと、こんがらがった脳疲労を起こした脳が回復していくだろう。