登山初心者の私。
山形県と秋田県にまたがる日本百名山の一つ、
鳥海山(2,236m)に登ってきました
10時間半の行程で、後半はかなり足が辛かったです。
日頃から少量の運動しかしていないため、
自力で往復できたのは奇跡と言っても、過言ではありません。
しかし、風景と空気はこの世のものとは思えないほど美しく
心が解放されていくのが分かりました。
本当に素晴らしかったです
これがあるから、みんな山に登るのかなあ?なんて思いました。
今回は、そんな美しい風景写真を満載でお送りしたいと思います
私の住む宮城県から鳥海山までは、車で約4時間。
夜21時頃、遅い夕飯を途中で食べながら出発
→ 山形道に乗り、途中のPAで0時から仮眠
→ 3時前に起床し出発→ 5:45登頂開始です。
奥に見える、ギザギザの山頂の山が鳥海山です。
朝早めだと思っていたのですが、すでに駐車場はほぼ満車。
しかも、歩き始めて間もなく、もう下山している方ともすれ違いました。
皆さん、とても早いですね。
夜明けの空が美しかったです。
象潟(さきかた)口 (鉾立口)ルートで山頂を目指します。
片道4時間40分。
登り口の象潟口から展望台までは、道が綺麗に舗装されているため
駐車場に車を置いて、普通の靴でも歩いて来ることができます。
朝日を浴びた山々の緑が、鮮やかです。
今日も暑くなりそうな日差しですね
多少雲が多いものの、日本海もよく見えました。
道の両脇には、色々な種類の高山植物が咲いていました。
↓アジサイだと思われます。
↓何だろう?丸くてかわいい。
↓ツボスミレ(多分)
↓?? ほわほわ、変わった花。
これまでの登山道は道が細かったのですが、
5~6合目付近から、視界が開けてきます。
このあたりは、残雪が多く見られました。
登山道が分かれていたので、岩場の道を選んで進みます。
小川の先には、雪がたくさん残っていました。
水蒸気が立ちこめています。
こちらの登山道を選ぶ人は少ないらしく、私たちともう一人の男性のみでした。
入り口が分かりにくく、歩きやすくはなかったかもしれませんが
私でも歩けましたし、何と言っても、景色が格段に綺麗
ここにも、沢山の種類の高山植物が咲いていました。
↓?? ほわほわ。
一緒に行った友人から、「あの花がこれになるんだよ」と教わったのですが
どの花でしたっけ?
先に「ほわほわ」と書いた花かなぁ?
↓ チョウカイアザミ
↓先ほどのハクサンシャジンと似ているのですが??色違い?
植物に詳しくないため調べてみたのですが、分からないもの多し。
間違っていたら、ごめんなさい。逆に教えて下さいね。
少し登って後ろを振り返ると、先ほどの残雪があんなに遠くに。
空気はひんやり、とても気持ちがいいです。
こちらを登ってくる人が、極めて少なかったため
景色を一人占め(数人占め?)状態。
登り終えた所にあるのが、鳥海湖。
ここで私たちが歩いてきた登山道と、他の登山道が合流します。
鳥海湖は直径約200m、水深約4mのカルデラ湖だそうです。
美しい風景を見ながら、しばし水分補給の休憩。
周囲には沢山の高山植物が咲き乱れ、本当に美しかったです。
この世のものとは思えません
そして、そして・・・ピクニック気分はここまで。
これからは私にとって、大変過酷な行程になるのでした。
(よく生きて帰れたよ・・・、と思います。) ←大袈裟??
目指すは、ギザギザの頂上です。
登山道の長さを見ても・・・遠いですね。
(行きは元気だったので何とも思わなかったけれど、
今見ると・・・遠いと思います・・・。)
ここからは、岩場の道。
写真は進行方向と逆方向です。
もう、こんなに下山する人がいるんですね。(この時点で9時です。)
岩場を超えると道が大変狭くなり、
人一人が通れる程度の登山道になります。
自分の背丈と同じくらいの草木もありました。
↓ どこに人がいるか、分かりますか?? 埋もれちゃってます。
途中、目指す山小屋と頂上を見ることができました。
しか~し、この山小屋に行くまでの道のりが、ぐらつく岩場でして・・・
登山初心者の私にとっては、恐怖以外の何者でもないくらい恐ろしかったです。
転落するのではないかという身の危険を感じ、写真を撮る余裕もなかったので、
すいません、気が付いたら山小屋の写真に飛んじゃってました
10時に到着です。
しかし、ここが山頂ではないんですね~。
というわけで、山頂を目指して進みますが、また岩場
しかも、先ほど(写真を撮らなかった所)よりも長いし、先が見えないんですけど??
でも、とりあえず登ってみました。
初めての岩場ということもあり、足場を見つけるのに一苦労。
登るのが早い人は、その選択が早く、また選択肢を多く見つけられるそうです。
途中、渓谷になっている箇所もありました。
自然の作った造形美
↓山頂までは、こんな感じでした。
岩にしがみつきながら、何とか登りました。
山頂は雲よりも高く、大パノラマが広がっていました。
登るのは大変でしたが、高い場所から全体を見るのが大好きな私。
登ってきた甲斐があったなあ
降りるのも、相変わらずもたもたしていましたが、登りの時よりは早く
写真を撮る心のゆとりも生まれました。
山小屋が、あんなに小さく見えます
無事、山小屋に戻ってきました。
着いたのが10時だったのに、時計を見たら12時・・・。
頂上への往復だけで、2時間もかかってしまっていたんですね
振り返って見ると・・・
本当によく登ったなあ
象潟口登山道の登り口に、
「登る勇気よりも引き返す勇気」という標語の看板が立っており
それがとても印象に残っていました。
頂上に行くまで、その言葉が何度頭を過ったのか分かりません
聞くと、登山の中にはこのような岩場も多いそうです。
お腹が空いたので、お昼ご飯
力ラーメンです。(もち入りインスタントラーメン。)
とってもお腹が空いていたので、美味しかったです
そして、下山。
当たり前のことですが、登ったからには下りないといけないのです。
基本的に元来た道を引き返すのですが、来るときは分岐になっていたため
こちらの千蛇谷だけが、初めて通る道でした。
雪が残っており、少し足を滑らせながら歩いていました。
少し経って、踵から着地すると滑らないことに気付き、そうしていました。
↓こういう所、スイスにもあったなぁ。(展望台からしか見られなかったけど。)
太陽の日差しは厳しく、歩き続けていたことで体も熱くなっていたので
雪上を歩いたことで、少しクールダウンできました。
この道が終わると、往路と合流。
あとは、これまで通ってきたルートを引き返していきます。
朝に通った鳥海湖も、午後になるとまた違った表情です。
雲が増え、全体的に霞がかかったかのように、ぼんやりしか見えません。
強い風に吹かれた湖面がキラキラと光り、綺麗でした。
ちなみに、鳥海湖で14:25でした。
そしてこの後も、何とか歩き進め、16:13象潟口の駐車場に到着です。
冒頭で書いた通り、私にとって初めての岩場、
そして10時間半の大変長い行程だったため
後半は体力的に辛く、特に足が上がりませんでした。
体力・筋力は課題ですね~
でも、その場に行かないと自分の目で見ることができない風景、
感じることができない空気に接することができました。
日常生活とかけ離れた世界。
写真を見るたび、あの澄んだ空気を思い出すたび、
また山に出かけたくなります
鳥海山にも(懲りずに)季節を変えて再チャレンジしてみたいです