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秋深く寒いある日。
敷地に迷い子。
飼い猫じゃなくて
のら猫。
まだ大人じゃなくて。
多分生後半年くらいで
痩せていた。
人間が近づくと
フゥッ~!
ある日
片方の鼻の穴が
カマキリに噛まれたまんま。
カマキリぶら下げていた。
多分、じゃれていて
噛まれたみたい。
痛いだろうと
カマキリを取ってあげようと
追いかける。
私もバカだ。
当然
逃げるに決まっている黒ちゃん。
だけど
会社で一番始めに
私がエサをあげてしまった。
それを聞いて
だったら、良いよね。ってことになり、
まあ、なんと猫好きのスタッフが多くて
エサ用皿
水用皿。
ハウスまで。
猫グッズが増える増える。
夜勤者が
ペットボトル湯たんぽを差し入れたり。
いつのまにか居着いた。
お腹が空くと
ニャアニャア
自分から近づいてはくる。
が
一歩、人間が近づくと
やっぱり
フゥッ~!
変な奴だよ、黒ちゃん。
今では
出勤するスタッフの
ちょっとした癒しの存在。
いつのまにか
空いていたロッカーのひとつに
エサが数種類置いてあった。
ロッカーの名札は
黒ちゃんとは付いてなかったけど。
天気のよい日に
敷地を駆け回る黒ちゃん。
寒い冬も
もうすぐ終わる。
何とか
黒ちゃんも冬を越せた。
お互いに程よい距離間で。
あ、
ヤバイかも。
メダカ好きのスタッフが
何箱か
メダカを庭に置いている。
春になると
野生の血が騒ぐかも知れないね。
ヤギが欲しいな。
草刈りしなくてもいいんだけどなぁ。