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カルロス・サンタナ

ラテンロックというジャンルを確立したメキシコ出身ギタリスト、カルロス・サンタナ。


ラテン音楽の大衆化、という意味でモンゴ・サンタマリアとサンタナを比較するライナーノートも読んだけど、

俺の中ではもうダントツでサンタナは神掛かってます。


だからもちろん、メキシコに行くという決断におけるサンタナの影響は否定できないし、

メキシコにいったらサンタナのコンサートに溺れてしまおうと思ってました。


どっこいところが・・・


俺がこっち来てから、ずっとツアー中なのよね~ハートブレイク

でしかも、2月末にメキシコを出る俺に対して、3月にメキシコでライブを行うというサンタナ。


せっかく日本米を炊いたのにサルサ掛けちゃう感じよね~。

なんとも挑戦的じゃないの、たまんないわ恋の矢




サンタナの音を初めて聞いたのは、確か小5か小6の頃。

smoothが大ヒットして、マレーシアでもしょっちゅう耳にして、それまでギターといえばリッチー・ブラックモアやジミー・ペイジ、エリック・クラプトンを中心に聴いていた(なんてませたガキなんだ)俺は衝撃を受けたわけです。


そもそもラテンっぽい音階に馴染みがなかったから、って言ってしまえばそれまでだけれど、

彼のギターの音って他の人と全然違う、とその時感じました。


その後、サンタナ・バンド時代のアルバムや、smooth以降のアルバムを聴いたけど、

彼ほど「自分の音」を持ってる人って他にいないんじゃないかと思う。


もう何十年もCDを出し続けてるけど、揺るがない彼のギターサウンド。



そしてもう惚れ込む決め手となったのはこんな言葉。



ギターの音とは、指紋のようなものである。


その人のギターの音を一つ聞いただけで、それを誰が弾いているのか分かるようでなければならない。



(記憶を辿ったのでどこまで正確かはわかりません)


正に俺がずっと追い求めてた言葉に出会ったわけです。


技術が進むにつれて、みんなが同じ音のギターを弾くようになってしまったと感じてしまう。


それで誰が速く指を動かせるかとか競ってて、本当くだらないと思う。



ギターほど表現力に優れた楽器はないと信じる僕にとって、

サンタナを始めとした、自分の揺ぎ無い音を持つ本当のギタリストたちは本当に英雄です。



サンタナは、普通のギタリストが絶対ビブラートする(べき)とこでビブラートしないプレーが目立つけど、

物凄いカッコよく響いてしまうのは彼の指紋によるものなのかもしれない。



まぁとにかく独特な音で、簡単にいえば自分のスタイルを貫いてるってところが尊敬に値します。


彼のライブ自体には、一回だけ武道館に行きました。

2005年のことね。


音楽が音楽なだけに、ライブは本当に「楽しい!」って感じのライブだったんだけど、

唯一残念だったのはEuropaが聴けなかったことかな。


更になんとそのライブ会場で、当時東京ヴェルディの監督だったオズワルド・アルディレス(アルゼンチン人、通称:オジー)に偶然会ったのね。


チームは連敗中、ってか2日後ジュビロ磐田戦だけど、

監督、こんなとこ来てていいんっすか?!って気分で次の試合期待してますから絶対買って下さいね、

ついでに言えば戸田を使ってくださいね、なんて言ったら、ジュビロ戦で7失点大敗したもんだからサンタナの記憶は薄れたわな。

(オジーのことは名将だと個人的には今でも思ってます。)




そんなに大好きなサンタナだから、

メキシコに行ったら絶対に彼の生まれた場所に行こうと思ってて。


だけど意外とサンタナがどこ出身かなんて情報はなくて、

ガイドブックには載ってないし、

ハリスコ州出身の人に聞いてもサンタナの生まれた町までは知らないし、



そしてついに出会ったサンタナの出身地を知ってる友人。


Autlanという町に行ったわけです。



でまたそこから、銅像のある場所を意外と知らない人が多いこと!




だけどたどり着きましたよ・・・




さぁ、お待たせいたしました、


メキシコ合衆国ハリスコ州、Autlanにある、あの世界のサンタナの銅像です・・・


じゃじゃーーーーーーん



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ほんものーーーー!!

ついにたどり着いたという感動と、

個人的にメキシコの一番の魅力であるサンタナに近づけたという感動。



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隣に首だけあるのはサンタナのお父さん、マリアッチのギタリストだったそうで。


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朝日を浴びるサンタナ。



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もうこれはひざまずくしかありません。


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あぁぁぁぁあぁ~もうダメ~ラブラブ


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サンタナ様ーー!!!!!


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僕のリズムを聴いとくれ♪

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この角度からのサンタナは物凄い特徴捉えてて、本人かと思った。



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まぁでもよく見ると若干、栄養失調なサンタナって感じがしなくもありませんが。


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ブログに載せる写真選ぶの苦労した~。



しかも銅像だけじゃないんですね、なんとこの町には、

カルロス・サンタナ通りって道まで出来ちゃったんですね~!!


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カッコよすぎる!!!!!

この看板持ってかえって上祖師谷の道に掛けたい。


その通りには
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っていうコンビニ(?)。


更に、カルロス・サンタナ通り設立を記念した、彼のギターのモニュメントが!!
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サンタナの手が左、僕の手が右。


・・・意外と同じような手してんじゃね?


俺もギター弾いたらサンタナみたいな音出るんじゃね?



夢は膨らむばかり。



キュイーーーーン!!

ったったーらたららったららーーーー(←Europa)
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みみそそららーーらそれみみー(←victory is won、多分)
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それはそれは大興奮なカルロス・サンタナを巡る旅でした!!


多分超有名な曲をいくつか挙げるなら、

Europa

Smooth

Oye como va

Black magic woman

Samba pa ti

あたりだと思います。(スペルとかよう分からん)


だけど簡単に手に入りそうで聴きやすいのは最近のアルバムだと思うので、

supernaturalやshaman, all that i amなんかはオススメ出来ます。


http://www.youtube.com/watch?v=_174faErDH0

カーニバル

ということで観光客が訪れることなんてまず無いだろうという、ハリスコ州のAutlanに向かいました。


何故なら、こここそが、あのカルロス・サンタナの生まれた町なのです!!



ん、町の様子が少しおかしいぞ・・・?


カーニバル!!



そうなんです、偶然カーニバルが行われていました。



カーニバルってのは、食いまくって飲みまくって性交しまくるお祭りのことです。



・・・女の子の友達と旅行してたのは完全に失敗ですね。





ん、俺の様子が少しおかしいぞ…?
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そうなんです、この町、美女ぞろい!!!!!!!


こんなに美女ばかりの町というのが世界に存在したものか、と思うくらい美女美脚が多かったです。


久しぶりに心から可愛いと思える女の子たちの行列を目前にし、メキシコ国内でこんなにも地域差があるものかと驚愕。



メキシコシティ内にある日本食レストラン「TOKYO」のオーナーが北海道出身ってくらいビックリです。



色々な種類の踊り、色々なタイプの女性がわんさかわんさか。

フラダーンスと犬(←俺)♪



一番タイプだったグループはこれ↑



一瞬俺は闘牛なんじゃないかと勘違いしたくらい赤いスカートに突っ込みそうになった。



なんかさ、キレイな脚をさらけ出しておいて


(世界の女性の脚の数=60億人÷2×2=60億本うち僕が正式に認めるだろうと言われている美脚の数は4000本に過ぎないとも)


仮面つけてるっていうこれさ、正にツンデレ?


一番見たいところは見れたんだけど、いやだからといってそっちを隠されちゃ、って感じ。



しかしこの村、本当にカーニバルなのに外国人観光客なんて皆無。


・・・

あんなに色んな人にジロジロ見られたのは人生で初めて。



多分カトゥーンの人ってこういう気分なんだと思う。




だから踊ってる人や女王様もわざわざ日本からやってきたエロサボテン王子のシャッターに目を向けてくれて
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もうシャッターは一秒間に24回押されるという、ファミスタだったら一番打者が作れるんじゃないかってくらいの連打。


「うさぎちゃんたち、こっち向いて~」
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・・・こういうのをスペイン語の濫用といいます。



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若いお姉さんが好きな方から

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若すぎる女の子が好きな方まで大満足。



どのくらい注目されたかって、片側の道でカーニバルやってて、大衆がそこを囲むようにいて、

反対側の車線(大衆の背中)をわざわざ通ってるのにみんな振り向いてこっち見てくる、くらい凄かったです。


全然嫌味の無い見方だったけど、

正直、こんなに見られるの疲れるわ・・・


大リーグで3割打てるような選手じゃなくて良かった。




最近流行の「キレイな背中特集」用も激写。
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いや~もし俺が地球だったら自転のスピードがんがん上げて風起こしてスカートめくるね。




いやいや、俺は何をやっているんだ、俺は尊敬するサンタナを目指してこの町にやってきたのだ。



と思い出させてくれたのはこのグループ。


サンタナの生まれ故郷で聞く、若者たちによる

"Oye como va"と"Corazon espinado"・・・



本当涙が出そうになるくらい感動したよ。


それ以上にoye como vaの途中でチアリーダー(?)たちが


「えいえい」


みたいなこと言ってる感じのボリューム感と脱力感が、

最高にエロかったです。



俺的クイーン↓
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彼女と一緒だったらウンコも我慢出来る気がします。



俺的ベストショット↓
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ママ~、悩殺って言葉の意味が初めて分かったよ。





明日は本当にサンタナ特集です。


だけどとりあえず、

サンタナが何故あんなに熱い曲を書けるのか分かった気がしません?

アグアス・カリエンテス

メキシコのアグアスカリエンテス州、(俺的和訳「わー温泉めっちゃ気持ちえぇやん」州)は、アメリカ大陸で最もきれいで人が親切な町の一つだとか。


殆ど眠れなかった夜行バスで着いてから、丸一日観光だったので、

彼らの話を聞き取ろうともせず頷いて流したり、解説を読み流したり、そもそもウンコ漏らしたりと全然集中せずとにかく睡魔に襲われた一日でしたが、紹介します。



メキシコで最もカトリック色の強い州でもあり、教会がめっちゃいっぱい!


千歳烏山でのファミマくらいの頻度で教会に出くわします。
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(この時、ウ○コを漏らす7分前)


本当に町の中心だけで5個以上は教会があったと思うんだけど、

夜の教会はライトアップされててとっても素敵☆

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あと、メキシコと言えば死者の日でしょ?って人がいるほど有名な骸骨系アート(?)

何なのこの博物館?骸骨博物館?ってとこに行って来ました。ウンコ着いたパンツで。


骸骨だけど、何でもします。


骸骨だって、バンドします。
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骸骨だって、花嫁になりたい。
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骸骨だって、バレリーナになれる。
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骸骨だって、メキシコへの愛国心は強い。
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骸骨だってウンコすれば、
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性行為だってします。
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「ママ~、骸骨と骸骨の子供は、骸骨なの~?」


「これはプロレスごっこをしてるだけなのよ。」


なんて会話が聞こえてきそうです。

こんな風にかわいらしい骸骨が沢山いて、素敵な博物館でした。





続いて向かったのは、鉄道マニア必見の鉄道博物館!!



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色々な列車や、鉄道の歴史などが説明されてるとてもキレイな施設でした。


で…


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日本語のシュッシュッポッポーは

スペイン語でちゅくちゅくちゅくぷーぷー!!だそうですwwwめっちゃかわいいwww


噴水ショーも。

あぁ~ウォシュレットしてぇ~、とこんなに思ったのは初めてです。



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キレイな町並み。


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馬に乗った警察。


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「車に道を譲ってください」

いやいや、地球のために歩いている俺を優先してくれ。

ちなみに町がきれいなのは、人がごみを捨てないからではなく、

ごみを掃除する雇用を政府がいっぱい作ってるからだってさ。残念。



アグアスカリエンテスとかハリスコ州名物、
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ビーリヤ、っていう肉というかスープというか。


酔っ払った人が食べる、まさに日本でいうラーメンです。




でアグアスカリエンテスの絶景、夕焼け。


人が寝ている形をしているという山の向こうに沈む夕日。
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分かる?


・・・


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こういうことだそうです。

多分この山は結構有名だから名前があるんだけど、

眠かったんだからしょうがない。




で、皆さんがこのアグアスカリエンテスという州を気に入ったかどうかは知りませんが、

この州のオーナーって誰だか知ってます…?


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だだん


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だだん


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だだだん



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しゅばばばーーーん!!


NISSAN。


超~巨大、マジすげぇハンパねぇNISSAN!!


こんな金あるならあんなセコいことしないで正々堂々とした方法で中沢を獲得して欲しかった、と憎しみが沸いてきました。



一日しかいなかったけどこの町の乞食は交差点に多くみられた感じがしました。

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とにかく、本当に眠くて、

せっかくチュイが全部紹介してくれて、本当にお世話してくれたのに、

全然スペイン語(というか日本語であっても俺は喋れなかったと思うくらい眠かった)も喋れなくて、

ウンコ漏らしてて、


それでも最後の別れのとき、泣いてくれたチュイ。
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コイツに出逢えてなかったら、今頃俺はコタツの中でゼンザイでも満喫していたかもしれない。






さて、いよいよ、俺の中で不動の世界2番目のアーティストを占める、

彼がいたからメキシコに来たと言っても別にバツにはならないくらい大好きな、


カルロス・サンタナの生まれ故郷Autlanに向かいます…