ダン・シャーリーは住職です。 | ボクノメソドロジー my-methodology

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奄美大島出身(あと東大出身)芸人ザウルス・濱田壮摩の似非インテリ内省録。毎週月曜更新中。

昨日

自宅の掃除中、


いつだったかに

誰かに言われた


「物への執着は運気を下げる」


という言葉を思い出し、



なるほど最近は


断捨離


なんてのも流行っていることだし、


ひとつ

お部屋のデトックスでも




捨てられずにいる物たちを

掘り返してみたところ、



出てくる出てくる



最後にいつ使ったのかもわからない 

おふろ洗剤


やら


着たことあるかどうかも疑わしい

デニムジャケット
(もちろん超絶ださい)


やら

いったいどこで買ったんだという

民族音楽CD
「ケニア 魂の叫び、戦いと祈りの歌」


などなど

次々と発掘。



まだまだ何か隠れてやしなかいか



思ったところで

目についたのは、



隠れもせず、

いつも一緒にいるこいつ。

ボクノメソドロジー my-methodology-NEC_0004.JPG

知ってる人は知っている、

濱田の100円タッパふでばこ。



買ったのは

高校1年の夏

だから

2002年、


まもなく丸10年の付き合いになる

このタッパ、


雨の日も風の日も、


東大受験のあのときも

卒論を書いてたあのときも


いまネタを書くこのときも


ずっといっしょの

いわば

もう一人の大事な相方。



‥なんて想いがあるわけではなく、



その収納性と耐久性から

なかなか乗り換える理由が見あたらず、


なんとなく

気づけばこんなくされ縁


とでも呼ぶべき状況に、



しかし

この


「なんとなく」


こそ


断ち切るべき悪しき執着


なんではなかろうか

などと思い至ったりして、



恋人しかり


なんとなく

何年も付き合ううちに婚期を逃がしたり、


野望しかり


なんとなく

日常を生きるうちは前進がなかったり、



つまり

何につけても


明確な


意志


が必要なのであって、



断捨離の「断」は


切断・断絶の「断」

ではあるけれど


決断の「断」

でもあるわけで、



漫然とした生活

を拒否する


意志


その保持

が必要なんだと


自戒的に誓いながら、



ふでばこも10年戦士ともなると

人生を語れるようになるのか



3年目の

わが身を省みつつ、


かくなるうえは


強く明確で能動的な

意志を持って、



このタッパを、




捨てない決断をした、



物持ちのいい、


そんな、ボクです。


*****

いまあるもので充分、と知る人だけが、いま生きることの豊かさを知るんだよ。自己否定をしろとか、欲するなとか言うんじゃないんだ──いいかい
、ただ、どこで止まるかを知ること、それだけさ

加島祥造,2000,『タオー老子』,筑摩書房