お別れの日は朝も早めに起きて、おくるみに付けるお花を編んだ。寝る前は涙が止まらなくて、濡れタオルで目を冷やしながら寝た。
朝食の前にもう分娩室へ行くことになり、来た助産師さんにおくるみを渡した。
分娩室では促進剤を入れ、ひたすら待つ。
待っている間、お腹をなでたり、涙が止まらなかったり、色々な感情がごちゃごちゃだった。
ずっと待っていた赤ちゃんなのに、その命を止めるのも自分なんて。
陣痛はお昼過ぎに強くなって、分娩室へ来て6時間くらいでかなりきつくなった。
何回かいきんだ後、生まれた赤ちゃん。
ずっとずっと小さい赤ちゃん。
顔も見られないまま、赤ちゃんは、助産師さんが連れて行った。きれいにしたら対面しましょうと言われて、そのまま休む。

生まれてくる赤ちゃんとは、涙で対面したくなかった。生まれてきたときは、たくさん声をかけてあげたり、だっこしたり、さわってあげたかった。
待っている間に、旦那さんも来てくれてその後小さな箱に入れられた赤ちゃんを
助産師さんが連れてきてくれた。作ったおくるみをかけてもらい、小さな折り鶴を入れてもらった赤ちゃん。
「男の子でしたよ」
と教えてくれた。顔はお兄ちゃんの生まれた頃にそっくりだと思った。きっとママ似だったんだね。だっこして、おくるみで包んであげた。
ほんとに軽くて小さな赤ちゃん。がんばったね。苦しかったね。ママは仕事で無理してばっかりだったからかもしれないね、ほんとにごめんね。

一時間くらい対面して、病室に戻った。
悲しくても、夕ご飯は食べた。ここで食べられなかったら心がポッキリ折れてしまう。
悲しくても、味がわからなくても食べた。