日経平均とマザーズ指数の分足チャートは、例えば「日経平均よりマザーズの下げがきつい」とか「日経平均とは逆行してマザーズに資金流入」とか、需給的に関係ない2指数であることから、短期では逆行関係にあるのが通常だ。  しかし、日経平均の暴走が強まった10月4日から6日にかけ、驚くほど値動きが連動していることが分かる。

下げのタイミング、短期の反転タイミングなど、ほぼ完ぺきに連動している。なぜだろうか?  

ここから推測できるのは、「日本株の本格的な調整が待っているかもしれない…」というストレスを抱えた個人投資家が急増しているのではないか?ということ。  そして、そのストレスを感じながらも、逆張りで買い参加する短期リバウンド狙いの個人比率が上がっているということである。  

「安いから買ってみたけど、ダメそうならすぐ降りよう」そんな感覚。地合いの判断指標はみんな日経平均としているため、日経平均が下がり始めると、すぐ売りボタンを押す(日経平均と関係ないマザーズなどの中小型含め)…それくらい日経平均の視聴率が上がっており、一旦の底入れ感を示した今なお、この状態は続いている。  岸田ショックの火消し発言が日経平均のリバウンドにつながっているものの、今は外的要因の心配事も尽きない。