二つの比較、絶対と相対 | ソリューションのおぼえがき

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正解なき、組織や事業の課題を発見し、
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相対比較とは、ある事象や物事を「他のもの」と比較し、評価・分析することです。

 

相対比較はとても重要です。

なぜなら、同じ物事を違う立場に立って眺めると、全く違う景色が見えるからです。

 

例えば、同じ坂でも、下に立てば上り坂、上に立てば下り坂、というように立ち位置によって結論が変わることはビジネスの現場ではよくあることです。

 

また、ビジネスは様々な利害関係が複雑に絡み合って成立していますので、単一的な視点や近視眼的な視点で物事を判断すると、往々にして誤った結論を招きます。

 

相対比較の範囲は膨大にありますが、とにかく物事には二面性があります。

 

ですから、何事も直ぐに結論を出さず、一旦、受け入れて、相対的に考える癖をつけることが大切です。

 

相対的な思考が定着すると、考えるほどに正しい結論を導く論理的根拠が充実します。判断や決断ミスが少なくなります。

 

但し、注意も必要です。

複数人で相対比較をする場合は、多数決などで優劣を判断しないことです。

たとえ少数であっても本質的に合っているのであれば、そうした意見を採用する度量、客観性、公平性を持たなければなりません。

 

もう一つ、社員の評価等は、相対比較よりも絶対評価の方が優れています。

社内の社員同士を相対比較するのではなく、個々のビジネススキルのレベルを絶対評価した方が、優秀な社員が育ちやすくなります。