ヒトの行動の構造をシンプルな基本構造に置き換えてみましょう。
ヒトの行動は、
・何をするか
・どれくらいするか
の掛け算に置き換えてみます。
何をするかを決めるのが、「意思決定」です。
この意思決定を「命令」でコントロールできると考えない方がよいと思います。
ヒトには命令に従うかどうかを決める自由を持っていますし、従ったふりをする自由も持っています。
どれくらいするかを決めるのが、「やる気」です。
頭の中の意思決定と現実の行動の間には大きなかい離があることが多いものです。
頑張ろうとするためには相当なエネルギーが必要になります。
また、その頑張る力を持続させるのも相当なエネルギーが必要なのです。
では、これらを決めるものは一体何なのでしょうか?
4つの要因で考えてみましょう。
①個人の目的
②持っている情報
③ものの考え方の違い
④持っている感情
これらはそもそもヒトによって違うものです。
そう考えるとヒトが想定通り動いてくれないのは、この4つのどれかについて、我々がキチンと理解ができていないからということになってきます。
他人なのですから当たり前です。
この4つの要因を完璧に把握して、思い通りに動かすなんて考えないでください。不可能です。
ですから、せめて「個々の持っている情報の共有度を深めること」と「他の要因を理解することに努めること」から始めてはいかがでしょうか?