優先順位を決める場合、一般に「緊急度」と「重要度」という2つの要素を考慮します。
ところが仕事の大半は緊急かつ重要になってしまいます。
まず、時間軸で考えた場合、期限が早いものを優先するのは当然ですが、そこで見落としがちなのがリードタイム(待ち時間)です。作業を外注する場合や相手の返答を待つケースなど、あなたが「直接」コントロールできない仕事は、たとえ期限が1カ月先であっても、すぐに着手するべきです。
リードタイムを加味せずに作業を進めた結果、期限に間に合わなかったケースは往々にしてあります。余裕を持って進めておけば、相手待ちで時間を無駄にすることもなくなります。順調なら2日でできる仕事でもリードタイムがあるものは「4日あれば」と倍の時間を回答しておけば、周囲に迷惑がかかるのを防ぐことができます。
次に、重要度で考えた場合は、仕事の重要性を、自分の判断だけでなくマネジャーの考えを仰ぐことです。
たとえば1年後に大きなイベントが決定しているなど、上層部しか知らない状況もあります。あなたにとって大した仕事ではないと思っても、実は重要なのかもしれません。
仕事を頼まれたら、重要度も確認する習慣をつけましょう。あわせて、あなたがやっている仕事について、マネジャーや同僚、メンバーへ意義と状況を適宜共有することで周囲に理解してもらうように働きかければ、「忙しいときに何をやっているんだ」と誤解されることもなくなります。