ホランドのキャリア理論③ ワーク・タスクについて | ソリューションのおぼえがき

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ホランド(Holland)の理論は、パーソナリティ(性格)および職業(働く環境)の特徴を6つのタイプに分類し、両者のマッチングをはかろうとしたものです。
6つのタイプを正六角形の頂点に配置してて、その相互関係を実証的に検証したことから、6角形モデルともいわれています。
この理論では、あるパーソナリティ・タイプを持つ人は、同じタイプの職業を選択することによって、職業満足や、職業上の安定と業績を得ることができると結論付けています。
理論上ですが、個人のパーソナリティ・タイプを調べ、職業のタイプの分類が整えば、妥当な適職を選択することが可能となります。
ホランドは、単に人と職業のマッチングだけを考えたのではありません。
「人と環境の相互作用」によって、人の興味や能力が発達するというキャリア発達の視点に立ってこの理論を構築したと考えられます。
 
 
■ワーク・タスク
プレディガー(Prediger)はホランドの6角形モデルには基本原理として4つのワーク・タスク(仕事上で主に扱う対象による分類)があることを確認して述べました。

それは、「モノ」対「ヒト」 、 「データ」対「アイディア」の2つの次元だとしました。
 
「モノ」は、機械、メカニズム、材料、道具、物理的・生物学的プロセスなどを扱う活動。
「ヒト」は、人の援助、知識を伝える、奉仕する、説得する、もてなす、励ます、指導するなどの活動。
 
「データ」は、事実や記録、ファイル、数字、規則的な手順を扱う活動。
「アイディア」は、抽象的概念、理論、知識、洞察など何かを新しい方法で表現することを扱う活動。
 
したがって、6角形モデルに対応する仕事は4つのワーク・タスクの組合せであるとも考えることが可能になります。